<特集> 2016年春ダイヤ改正 和歌山(特集第一号・その20)
みなさんこんにちは。今回からは前回の予告どおりJR西日本の残りのエリアをとりあげていきますが、まずは和歌山地区について取り上げたいと思います。
①「くろしお」の折り返し時間拡大
現在、新大阪駅のくろしお到着時刻は原則毎時50分となっており、折り返し列車が毎時0分に発車するまで10分しかありません(時間帯により折り返し時間は異なりますが、長くても13分程度です)。そのため、折り返し遅れが頻繁に発生していました。そこで、新大阪駅を10時以降に発車するくろしお(但し最終のくろしお31号は従来どおり)について、発車時刻を従来より15分後にずらし、新大阪での折り返し時間を25分とするということです。これにより、折り返し遅れの軽減が期待されます。なお、「はるか」の発車時刻が変更されたのはこの関係ですが、結果的に「はるか」の折り返し時間も拡大される形です。これにあわせてきのくに線では普通列車の時刻も変更されることが見込まれます。
新大阪駅11番線に入線する287系くろしお。ホームでは清掃員が待機し、折り返しまでの時間で車内清掃を行う。2014.1.20@新大阪駅
②「くろしお」の京都乗り入れを縮小
プレスリリースにはさらっと書かれていますが、くろしおの新大阪~京都間の一部列車の運転が取りやめられます。どの列車か該当するかの正式発表はまだありません。ただ、現在は京都始発となっている「くろしお」7号についても折り返し時間の拡大の記述があるため、くろしお7号・8号を新大阪発着に変更して、新大阪で折り返す可能性もありますが、この場合運用が変わってしまうため微妙です(あくまでも個人的な予想です)。また、くろしお23号についてはプレスリリース中に京都発での記載がされているため、削減対象ではありまません。京都発着のくろしおは現在3往復ありますが、これが1往復になるのか2往復になるのかも不透明です。
(※2016/2/18追記 京都発着のくろしおは2往復になります。改正後は新大阪9:03発新宮行きの3号と新大阪18:15発白浜行きの23号、新宮始発新大阪10:50着の10号と新宮始発新大阪19:50着の30号が京都発着の列車です)
京都駅に到着したくろしお30号。2013.12.05@京都駅
③くろしお21号が和泉砂川駅に停車
くろしお21号(改正後は新大阪17:15発車)が和泉砂川駅に停車するようになります。これにより和泉砂川駅に停車するくろしおは和歌山方面行き6本、新大阪方面行き4本となります。
④白浜発のくろしおの時刻変更
白浜始発のくろしおのうち一部に時刻変更があります。前後の列車とあわせてまとめてみましたので、下の表をご覧ください。
改正後の時刻は推測のもので、臨時列車は含めていません。
改正後は、現在のくろしお24号にあたる時間の列車がなくなり、その2時間後に新たにくろしおが設定されます。これで新設されるくろしお28号は、現在のくろしお94号のダイヤで運転されます。なおこの変更により停車型のくろしおの間隔が変わりますが、そもそも24号の後ろに5時間ほど空いていたので、この変更ではむしろ均等化されます。しかし、従来は停車していた時間帯に停車がなくなるのも不便ですし、そもそも停車型の本数は新大阪行きの方が定期列車では1本少ないので、今回の表ではくろしお24号(旧26号)が停車型になると仮定しています。
以上、和歌山支社管内の変更事項をお伝えしました。ひたすら「くろしお」についての変更内容でしたが、まあこれはいたしかたないです。次回からは中国地方の変更事項を取り上げていきます。
287系くろしお 2015.10.30@和佐~稲原間
執筆:部長補佐(No.7005)
写真:部長(No.6903)
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