<特集> 2016年春ダイヤ改正 東北(特集第一号・その19)
今回は前回の首都圏に続いて東北地方の改正内容を取り上げます。
【JR東日本関連】
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特急つがるの運行形態変更
現在秋田-青森間5往復で運転している特急つがるのうち、2往復(1・7・2・10号)が廃止となります。そのうち1往復(7・2号)の代替として、秋田-弘前間に快速列車が新設されます。これについては後述します。
改正で本数が減る特急つがるに使用されているE751系 @青森駅。 2015/8/27
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新青森連絡列車新設
これまで青森-新青森間では、特急に乗車券のみで乗車できる特例が設けられ、新幹線との連絡では白鳥などの特急も利用できましたが、改正以後は白鳥・スーパー白鳥が廃止されることに伴い、青森-新青森・津軽新城間に連絡列車が新設されます。なお具体的な本数などは不明です。
また、白鳥は485系最後の定期運用となっていましたが、今改正で運用が消滅し、1964年12月25日に「雷鳥」「しらさぎ」として運行開始した481系列は青森の地で52年間に亙る定期特急列車としての歴史に終止符を打つこととなります。尚、波動用の新潟のR編成・K編成やジョイフルとレイン「ジパング」などは改正後も残る見通しです。
北海道新幹線の開業に伴って今回のダイヤ改正で廃止されるスーパー白鳥。 @青森駅 2015/8/27
厳しい天気の中走行する485系白鳥。485系の限界地で特急型車両としての役目を終える。2016.01.04@蟹田
リゾートしらかみはこれまで千畳敷駅には2号・3号の2本が停車していましたが、4号が新たに停車することとなり、上下あわせて3本の停車となります。
五能線で運転されている人気の高い観光列車リゾートしらかみ。写真はその中のくまげら編成。 @深浦駅 2015/8/27
先述の通り、つがる1往復の置き換えで秋田-弘前駅間に快速が新設されます。これまで秋田-大館間に設定されていた快速とあわせて、2往復が運転されることとなります。なお停車駅はこれまで通過駅の多かった朝の秋田行き1本を含め、秋田・土崎・追分・大久保・井川さくら・八郎潟・森岳・東能代・二ツ井・鷹ノ巣・早口・大館・碇ヶ関・大鰐温泉・弘前に統一されます。
また、朝に湯沢→秋田で運転されている快速列車の停車駅に飯詰・和田・四ツ小屋が追加されます。
朝に羽後本荘→秋田で運転されている快速列車については、停車駅に新屋・羽後牛島が追加され、二古信号場での運転停車がなくなります。また停車駅変更による混雑を緩和するため、現在快速の後追いとなっている道川始発の普通列車を快速から先行させるよう時刻が変更となります。
これに加え、朝の青森→弘前間と大館→秋田間(前述のつがる2号置き換え快速の後追いとなるもの)の快速列車が普通に変更となります。
こまち33号に接続となる秋田-新屋間の普通を新設することとなり、同区間の終電が繰り下がります。また、田沢湖線下り最終大曲行きの角館発時刻が13分繰り下がります。
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石巻あゆみ野駅開業
仙石線・陸前赤井-蛇田間に石巻あゆみ野駅が新設されます。仙石線系統普通のみ19往復の停車となり、仙石東北ラインの列車は通過となる模様です。
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仙台シティラビット、南仙台・長町に停車
現在3往復運転となっている快速仙台シティラビットが南仙台・長町に停車します。なおこれにより仙台空港鉄道の快速と停車駅が一致しなくなります。
快速仙台シティラビットはヘッドマークを掲げて運転している。2016.01.03@福島駅
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常磐線普通の区間変更
いわきから北へ向かう普通で、現在久ノ浜折り返しの4往復のうち3往復を広野発着に変更します。また時間変更により、いわき9:18着の「ひたち1号」から竜田行き普通列車への接続時間を大幅に短縮します(93分→4分)。
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乗り換え駅での接続改善
秋田での各線の乗り換え、大館での花輪線と奥羽本線の乗り換え、弘前での奥羽本線の接続、一ノ関での新幹線と大船渡線の乗り換え、福島での新幹線と東北本線の接続、北上での東北本線と北上線の接続、小牛田での各線の接続、石巻での各線の乗り換えを改善します。具体的な列車・時刻は割愛します。
東北地方を幅広く走行する701系と719系。写真の小牛田駅には多くの方面の列車が発着するため、乗り換える乗客が多い。 2015/8/28
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利用状況に合わせた列車の運転とりやめ
以下の区間において減便が発生します。
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現在7往復設定のある快速列車ですが、うち4往復を普通に格下げします。これによって快速通過駅の乗車チャンスを拡大します。
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青森-浅虫温泉間の区間列車を1往復増発し、4往復とします。なお、それ以外の全区間で減便が発生しています。新青森直通列車についても2本減っ て1本のみとなります。また、青森駅では全列車が1・2番のりばからの発車となる模様です。
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IGRいわて銀河鉄道では、時刻見直しにより新たに3本が東北本線と接続となります。また、厨川駅の混雑を解消するため、平日7時台の列車に時刻変更が生じます。
東北地方の改正内容については以上です。
次回からはJR西日本管内のうち、まだ取り上げていない地域、すなわちアーバンネットワーク以外を順次取り上げていく予定です。
執筆:No.6902
校正:部長補佐(No.7005)
加筆・写真：部長(No.6903)
写真:No.7203
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