灘校鉄道研究部公式ブログ

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<特集> 2016年春ダイヤ改正 阪急神戸線④<詳細分析編3> (特集第一号・番外編その5)

 今回は、前回・前々回に引き続いて阪急神戸線の改正内容の詳細についてです。発表された時刻表をもとに平日夕ラッシュ時の変更内容をお伝えしていきます。前回・前々回のリンクはこの記事の下に貼っています。

[平日夕ラッシュ時]

①上りの運転時刻変更とそれによる折り返しの変更

 今回の改正では、夕ラッシュ時の神戸三宮駅での梅田行き特急・普通の運転時間が日中とほぼ同じものに変更されます。これにより、従来と比べて上りのダイヤが3-4分ずれることになりますが、下りのダイヤは従来通り変わりません。このため、折り返し後に充当される列車の組み合わせが変更され、従来は特急は特急で、神戸三宮発の普通は通勤急行で、西宮北口発の普通は西宮北口行きの普通として折り返していましたが、改正後は特急は通勤急行で、神戸三宮発の普通は西宮北口行きの普通で、西宮北口発の普通は特急で折り返すことになるようです。これによって、運用が大きく変化し、日中は特急に入らない5000系や6000系6050Fなどが、夕ラッシュ時に特急に入るようになることが見込まれています。また、そもそもの夕ラッシュ時の運用数が机上の計算上では現在の計25運用から24運用に減っているようです。

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今までは基本的に朝ラッシュ時ぐらいにしか見られなかった5000系の特急だが、改正後は夕方以降の時間帯にも見られるようになる…かも? 2015/12/15 @園田駅

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夕ラッシュ時以降にも運転されるようになるとはいえ、日の短い季節となるとあまり撮影機会は増えなさそうな5000系特急。 @神崎川駅 2015/7/24

 なお、21時台の途中(=西宮北口折り返しの普通がなくなるタイミング)からは運転時刻が現行ダイヤに近いものになるため、列車の間隔が他と比べてあくところが発生します。

②特急の所要時間短縮

 夕ラッシュ時の上り列車について、新開地~梅田間での所要時間を3分短縮するとプレスリリースに書かれていましたが、本編で予想していた通り高速神戸駅での所要時間を短縮するようです。ただし、一部の列車については改正後も2-3分の停車が残るようです。また、高速神戸以東に限っても運転時間が若干短縮されていますが、これは運用の変更により梅田駅手前において特急入線時には進路が交差せず、待ち時間も発生しなくなるためと思われます。

③16時台の下り普通の一部廃止・17時台ダイヤ一部変更

 現在のダイヤでは、16時台に夕ラッシュ時用にした出庫した車両を使用して西宮北口始発高速神戸行き(4本目のみ神戸三宮行き)の普通が4本(西宮北口発16:08~16:38)設定されていました。これらの列車は六甲で特急を待避することもあってかなり空いている列車でしたが、廃止となります。上り方向に出庫する車両(西宮北口発17:01,17:44)を含め6本が出庫していましたが、改正後は上り方向に5本出庫するのみとなります(西宮北口発17:02~17:42)。先ほど夕ラッシュ時の運用数が減ったようだと書きましたが、運用の効率化により1運用減ったため、合計の出庫本数も1本減ったということなのでしょう。またこれとダイヤパターンの変更にあわせ、特急・普通が6~7分ごとに運転されるタイミングがありましたがこれも消滅し、10分ごとの運転パターンに統一されます。これらにより、朝ラッシュ時以外の六甲待避の列車が消滅(=西宮北口~神戸三宮間では全列車が先発先着となる)することになりますので利用者にとってはわかりやすくなるといえるでしょう。

甲陽線との接続パターン変更

 他のところではあまり取り上げられている様子がないのですが、地味ながら興味深い変更ですので取り上げておきます。今回の改正以降、夕ラッシュ時の甲陽線の発車時刻が変わり、本線との接続パターンが変わります。現在は日中時間帯同様に下り特急の接続を受けた直後に発車し、甲陽線到着直後に上り特急が発車するパターンとなっていますが、下り特急が多客により遅延し、それにより乗り換えが遅れて甲陽線が遅れるのが日常茶飯事となっており、さらに甲陽線が単線であるために甲陽園行きが遅れると夙川行きが遅れるため、遅れ幅によっては上り特急が乗り換え待ちで遅れることもあります。さらに、もとはといえば特急と直後の通勤急行とで接続する甲陽線の列車が変わるために、特急のうち、甲陽線の乗換え階段に近い部分だけが他と比べてとても混むことが特急が遅れる原因の一つとなっているとも考えられ、悪く言えば甲陽線との接続が遅延の温床となっていました。

 そこで、本線上りの時刻が変わるのにあわせて甲陽線の発車時刻も変更し、下り特急→甲陽線の接続時間が約3分から約7分となり、通勤急行からでも同じ列車に乗り継げるようになります。また、甲陽線→上り特急の接続時間も約2分から約4分となり、先に普通に接続するようになります(1分接続)。現在の接続パターンでいうと土休日朝に近いものとなります。これにより、遅延の発生頻度が下がることが期待されるほか、駅員の負担の軽減が見込まれています。また、通勤急行に乗っていた甲陽線利用客が西宮北口で乗り換えずに通勤急行を利用し続けることが期待されるため、特急の混雑緩和も期待できます(実際、夕ラッシュ時の下り特急は夙川駅を過ぎると比較的空くようです)。割とこの変更は甲陽線の乗客には所要時間増加となるものの、定時運行や混雑平準化の観点から見るととてもよいものだと個人的には思います。

 なお、この甲陽線の運転パターンの変更に伴って、甲陽線では17・21・22時台に従来と比べて間隔があく部分があるため利用の際は注意が必要です。

 

 以上で3回にわたってお送りした阪急神戸線ダイヤ改正の詳細に関する記事は終了です。次回もダイヤ改正関連の話題をお伝えしていく予定です。

 

執筆:部長補佐(No,7005)

写真:編集長(No.7101),No.7211

 

これまでの特集第一号記事・番外編はこちらです↓

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特集第一号記事本編の記事はこちらです↓

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