<特集> 2016年春ダイヤ改正 阪急神戸線⑤<比較編> (特集第一号・番外編その12 <最終>)
皆様お久しぶりです。本編からあわせて40回目となる今回の記事で2016年春ダイヤ改正関連の連載は終了とさせていただきます。最終回の今回はたびたび取り上げてきた阪急神戸線の朝ラッシュ時のダイヤ改正について、改正前後の乗車状況をざっくりと比較してみましたので簡単にご報告したいと思います。
<調査の概要>
実施日: 改正前 2016/3/14(月)・2016/3/15(火) 改正後 2016/3/23(水)
実施場所:西宮北口駅など
実施方法:各列車の乗車率をおおざっぱに目測
正確性はあまり高くない調査ですが、大雑把な傾向をつかむ上では問題ないでしょう。それでは手短にまとめていきます。
改正の準備がなされた案内表示。 @夙川駅 2016/3/14
[1.上り急行関連]
ダイヤ改正まで平日朝の上りには1本だけ急行(停車駅:西宮北口以西の各駅・塚口・十三)が運転されていましたが、改正により普通と西宮北口始発の通勤特急が接続する形態に変更されました。改正前後の優等種別の混雑率には大きな差は見られませんでした(女性専用車については後述)。
急行梅田行きの案内表示。列車側は行き先幕が表示されていない。 @西宮北口駅 2016/3/14
[2.通勤急行関連]
ダイヤ改正により10両編成での運転がなくなった通勤急行ですが、改正によって混雑が激化するかと思いきや、思うほど激化しませんでした。春休み期間に入ったのも影響するかと思いますが、それを差し引いても少々想定外の結果となりました。
通勤急行に増結されていた2両編成の車両。@西宮北口駅 2016/3/15
[3.通勤特急関連]
3番線に停車する10両編成の通勤特急。@西宮北口駅 2016/3/15
西宮北口駅での発着ホームが3番線から乗降分離が行える4番線に変更されたことで乗り降りが円滑に行われるようになりました(一目で分かるほどに変わっていました)。この点については思惑通りという感じでしょうか。
また10両編成の通勤特急の最後尾に女性専用車両が設定された影響で、隣の梅田方から数えて9両目は改正前と比べて混雑度が大幅に上昇していましたが、前の方の車両は改正前と同じか若干混雑していた程度で、大きな影響が出ているわけでもなさそうです。
女性専用車の案内表示。@岡本駅 2016/3/20
なお、各種別の混雑度は西宮北口駅で調査したものですが、塚口駅で伊丹線からの接続を受けるかどうかで混雑度に差がある点は改正前後で変わっていません。本来であれば改正前後の塚口駅での乗車率の比較もするべきだったのですが、改正前の調査予定日に大幅なダイヤ乱れが発生した関係で調査が出来ませんでした。申し訳ありません。
夕ラッシュ時にも変更が行われていますが、一部接続パターンの変更により遅延が体感的に減ったものの、混雑度等には極端な変化は見受けられませんでした。
以上、簡単ではありますが、阪急神戸線のダイヤ改正による変化をまとめさせていただきました。今回の特集記事の総括は本編最終回で述べましたので今回は省略させていただきます。
執筆:部長補佐(No.7005)
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