灘校鉄道研究部公式ブログ

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<特集> 2016年春ダイヤ改正 阪神・山陽③<詳細分析編2> (特集第一号・番外編その7)

詳細分析編の続きですが、今回は阪神本線の朝ラッシュ中盤から昼間パターンダイヤまでを順番にお伝えします。表記されている時刻は、特に記述がない限り新ダイヤでの時刻となっています。時刻には一部推測が含まれている(特に山陽線内)為に不正確なデータであるということをご承知おき下さい。

 

上り(梅田方面)朝ラッシュ時間帯中盤~昼間パターンダイヤ

 

東二見6:13→梅田7:25の直通特急列車(#9056)から尼崎9:40→梅田9:57の列車(#866)まで

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今回は朝ラッシュの中盤となり、約12分サイクルとなるこの時間帯から見ていきます。

この時間帯は普通列車区間特急快速急行に変更がありますが、それ以外に大きな変更はありません。

上記時刻表で左側から順に紹介します。

666列車(普通)

666列車は石屋川始発ですが、現行では発車順序が高速神戸始発(#666)→石屋川始発(#668)となっていたものを石屋川始発(#666)→高速神戸始発(#668)に入れ替えたもので、現行の石屋川始発(#668)より12分早い出庫となりました。この666列車は出庫後青木まで先着、青木にて9054列車(直通特急)に追い越され、西宮で740列車(急行)と接続し、尼崎センタープール前9056列車(直通特急)に、尼崎で40列車(区間急行)に、千船で10列車(区間特急)9058列車(直通特急)に追い越されることとなります。つまり、青木で直通特急に追い抜かれた後は従来の666列車とほぼ同じ時刻で運転することとなります。

 

区間特急

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10列車からはじまる区間特急、御影から青木の回送区間を客扱いし、御影始発となります。これにより御影から難波方面へ向かう際に、御影を通過する快速急行に魚崎で乗り換えることが可能になり、所要時間を5分ほど短縮されることとなりました。現行で行われている青木駅快速急行直通特急等の待避は継続されます。その為、御影・魚崎から深江~香枦園の利用では普通列車より所要時間が三分ほど多くかかることとなります。今回の改正で尼崎駅も停車することとなりましたが、これは芦屋→西宮(→甲子園)では優等列車が12分に3~4本あるのに対して、尼崎→梅田では現行では2本しかないことで尼崎→梅田で非常に混雑の激しくなっている直通特急・区間急行の混雑緩和が主目的となっています。

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魚崎駅を通過する区間特急送り込みの回送列車。 改正後はこの回送列車が区間特急となり、御影・魚崎駅にも停車する。(写真左)

朝の直通特急山陽5000系の運用が多いが、5両がクロスシートである為に立席定員が少なく混雑に拍車をかける。(写真右)

 

 

快速急行

快速急行はこの時間帯では7:04神戸三宮始発の720列車と8:53神戸三宮始発の828列車・9:17発神戸三宮発の922列車が増発となっています。720列車は大阪難波行きですが、大阪難波から先は東生駒行き普通となります。接続列車は他の快速急行同様、西宮で普通(#670)に、甲子園で区間急行(#42)に、尼崎で普通(#668)に接続します。828列車は現行での回送列車を客扱いし、快速急行として運転となります。

 

普通(668列車以降)

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朝日をステンレスの車体に反射させる5700系ジェットシルバー。

 

普通列車に戻ります。668列車からは現行ダイヤと大きな変更点はありませんが、快速急行の増発などに伴い、一部駅での待避列車などに変更があります。(下図参照)

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<凡例>○=通過待避、●=接続 赤の丸は今回変更のあった点です。

 

768列車~862列車は現行ダイヤからほぼ変更なしで御影と西宮・プール前で快速急行直通特急に、尼崎で区間急行に接続となります。

864列車は尼崎での急行接続がなく、千船で急行を待避する列車ですが、こちらも二分ほど発車時刻が早くなるほかはほぼ変更はありません

866列車は尼崎始発で、現行では千船で直通特急・急行を待避する列車ですが、改正後は急行の発車時刻が一分遅れるために千船で待避するのが直通特急のみとなり、急行からは梅田まで逃げ切ることとなります。

 

上に特記した列車以外は大きな変更はなく、ダイヤの修正により一部駅で1~3分程度発車時刻が前後します。詳しくは各駅にて配布されているポケット時刻表でご確認ください。

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尼崎センタープール前駅の待避線に入線する5335F。普通列車の待避時間は普通のみ停車する駅を利用する客にとっては非常に重要なものだ。

 

~→梅田9:50の直通特急列車(#9082)から高速神戸9:51→梅田11:15の列車(#968)まで

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朝ラッシュから平日昼間パターンダイヤへと変化する時間帯ですが、今回のダイヤ改正では昼間パターンダイヤが5分ずれたために、この時間帯は細かな変化が多く見受けられます。

ここでは全列車を一つずつ見ても変化が分かりづらいのでまとめて表形式で説明します。

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9:40~11:20の尼崎駅の発車時刻をまとめました。列車順序にはあまり変化がありませんが、列車間隔が細かく変わり、最終的には5分ずれています。

 

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画像を重ね合わせたものがこちら。改正前に比べ、全体に列車間隔が広がっているのがよくわかります。この後は昼間パターンダイヤとなり、17時ごろから夕ラッシュ時間帯へ入ります。

 

次回は簡単に昼間パターンダイヤを紹介した後、夕ラッシュ時間帯についても触れる予定です。

 

執筆:部長(No.6903)

 

特集第一号記事での阪神・山陽編はこちらです↓

 

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これまでの特集第一号記事・番外編はこちらです↓

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