灘校鉄道研究部公式ブログ

灘中学校・灘高等学校鉄道研究部公式です。ご質問などはコメントにお書きいただくか、nrcofficial@gmail.comまでメールをお願いします。

1.夏期取材旅行の記録 Vol.18:六日目[大糸線班] 【2020年灘校鉄道研究部部誌「どんこう」】

大糸線

 この日朝起きたのは6時頃でした。本当は最終日くらい早く起きたかったのですが、前日の夜にラピュタを見ていたため、早起きできませんでした。もっと早く寝れば良かった…… まあ気を取り直して朝食を食べてロビーに集合し、出発。長岡駅へ向かいます。

 

 長岡から乗る列車は、普通の直江津行き。この電車では眠くて少しうとうとしていました。車窓からは、長岡・柏崎・直江津などはなかなか建物も多く、栄えていると感じましたが、その間の地域は、ほとんどが田んぼだったり、その田んぼも荒れていたりしていて、地方が置き去りにされている現状を感じました。そうこうしている間に、直江津駅に到着。5分乗り換えという事もあり、急いで移動したのですが、ここで赤い観光列車のような電車を発見。

f:id:nrcofficial:20200502210948j:plain

雪月花

 どうやら名前は「雪月花」というらしいのですが、詳しい事はよく分かりませんでした。乗ってみたかった……

 5分乗り換えも無事成功し、ここからはえちごトキめき鉄道の普通列車糸魚川を目指します。この電車は1両編成ということもあって、観光客などでかなり混雑していて、立客も多く出ていました。内装はとても綺麗で居心地はとても良かったのですが、あまりにも混んでいたので、2両にした方がよいのではないかと思いました。この電車には45分程しか乗っていなかったのですが、終点まで1時間以上乗る人はかなりつらいのではないかと感じました。

 糸魚川では3分しか無かったのですが、同一ホームという事もあって、難なく乗り換え完了。ここから乗るのは普通列車南小谷行き。この日唯一の気動車です。だからといって特に乗り心地が悪い訳でもなく、川と並走している普通の地方のローカル線といった感じでした。この列車は2両編成なのにほとんど人が乗っておらず、会社が違うので仕方がないかもしれませんが、2両化する路線を間違えているように感じました。

 車窓を眺めても何もないのでトランプしているうちに、南小谷に到着しました。ここでは約30分あったので、駅構内をぶらぶらしていると、ホームに除雪機(?)を発見。冬はそれなりに雪が降るのは分かりますが、ホームに置く必要があるのでしょうか。不思議に思いました。

f:id:nrcofficial:20200502211007j:plain

除雪機?

 少し後で、特急あずさが入線。この特急は、主に新宿~松本を結ぶ特急なのですが、南小谷では1両に1人くらいしか乗っておらず、何故この区間で運行されているのかよく分かりませんでした。また、この特急は2年くらい前までは3種類の車両のバリエーションがあり面白かったのですが、今年から最新型に統一されていて、寂しさと時代の流れというものを感じました。

 ここからは、JR東日本区間に戻り、松本行きの普通列車に乗車します。この列車も2両なのに南小谷ではガラガラで、2両化の必要がないのではと感じましたが、信濃大町あたりから突然混んできて、かなり需要のある区間なのだと感じました。見える風景も、信濃大町からはかなり家が増えてきて、北と南の格差が激しいと思いました。

 松本では1時間程時間があり、ここで遅めの昼食の山賊焼き弁当を調達し、特急しなのに乗り込みます。ここで問題が発覚。しなのが3分程遅れていました。僕たちは名古屋で7分というかなりタイトな乗り換えを組んでいたので数分の遅れが命取りです。とりあえずこの列車に乗車します。この列車は、ワイドビューという名の通り窓が大きく景色が見やすく、車内設備も快適で素晴らしかったです。この車内でもう一つの班から連絡が。なんとその班の最後の列車、サンダーバードが沿線火災で止まっているそう。こちらはまた遅れが増大して、5分遅れになっていました。予定の新幹線に乗るのは絶望的です。車掌さんに接続がないか聞いてみましたが、接続はしないらしいので、確実に到着の時間が遅れます。そうこうしているうちに終点名古屋に到着。駅で後ののぞみに乗れないか聞いてみましたが、乗せてくれないそうなので、1本後のひかりにのることが決定。到着が30分程遅れますが、仕方がありません。

 名古屋から新幹線に乗ると、あっという間に米原に到着。JR西日本の車両を見た瞬間、かえってきたなと感じました。そこからは特に問題なく新大阪に到着。先についていた北越急行班と合流して、最後のミーティングを行います。部員達からたくさんの気づきが発表され、顧問の先生のお話があって解散になりました。今回の鉄研旅行は大きなトラブルなく終える事が出来て、良かったと思います。

【文責 中三 No.7610】

 

鉄研旅行の記録 2019 in中部&東北地方 完~