灘校鉄道研究部公式ブログ

灘中学校・灘高等学校鉄道研究部公式です。ご質問などはコメントにお書きいただくか、nrcofficial@gmail.comまでメールをお願いします。

1.夏期取材旅行の記録 Vol.4:二日目後半[阿武隈急行班] 【2020年灘校鉄道研究部部誌「どんこう」】

日目 27日 後半

阿武隈急行

 阿武隈急行福島駅と、福島交通福島駅は、同じところにあり、改札口も共用でした。まずは切符を窓口で買います。その後点呼などをしたのですが、混乱していた私は少し通路をふさいでしまい、先輩に注意されました(車内でも通路をふさぎ、顧問の先生にも注意されました。反省します。)。そんなことはともかく、無事に点呼を終え改札を通ると、既にホームには電車(8100系というらしい)が停車していました。やや混雑していました。

f:id:nrcofficial:20200502163755j:plain

 

 最初の卸町までは若干駅間距離が離れていましたが、それから先は短かったです。さすが地方密着型の鉄道です。ところでこの路線は、一駅ごとに愛称がつけられていました。観光客の興味を引き、降りてもらうのにはいいかもしれませんが、「阿武隈急行」の知名度をあげなければあまり意味はないと思うのですがね。そこらへんを上手くやっていかなければ、さっきの山形鉄道や後に乗った三陸鉄道なども含めた三セクと呼ばれる鉄道の経営は厳しいでしょう。逆に、観光需要を引き起こすことが出来たら、地域にも多くの人が訪れ、賑わい、地域が活性化される「かも」しれません。ただ、そのためにはまず知名度を上げる必要がありますし、そのために例えばインスタグラムやツイッターYouTubeを活用したり、三セク同士情報共有や宣伝をしあったりなど、何らかの対策をする必要はあるでしょう(というよりしてほしい)。

 話を旅のことに戻します。列車に乗っている一般客は、少しずつ減っていきます。特に、保原などといった主要駅では多くの人が降車していました。そんななか僕は、保原か梁川か、それぐらいから十分ほど、半分寝ていました。(船をこぐというらしい)結構朝からずっと立っていましたからね(本当は起きて材料集めしないといけないのに。やはり馬鹿だ。)。あぶくま駅の少し前ぐらいで起きました。もうそのあたりでは車両にいる人の大抵は鉄研部員でした。この駅は結構山の中にありました。電車はあぶくま駅を発車します。それにしてもよく揺れます。車両連結部の金属の床がカタンカタンと鳴っていました(いい音だ)。丸森からは、旧国鉄丸森線に入ります。丸森や角田などの主要駅で、多くの客が乗ってきました。そして、終点槻木に到着。両端部の需要はあるのですが、真ん中の山のあたりは需要がない。梁川~丸森間は危ない気もします、と書いたのは、去年の九月の話。皆さんご存知の通り、去年の秋に台風の被害にあいました。無事復興し、元気になればよいのですが……。

f:id:nrcofficial:20200502163809j:plain

 槻木から東北本線に乗ります。岩沼で常磐線、名取で仙台空港アクセス線と合流。名取から客が増えます。南仙台、太子堂と人がどんどん増えます。さすが政令指定都市かつ地方中枢都市であります。想像以上でありました。(もちろんラッシュの新快速よりはまし)仙台市営地下鉄と交わる長町でそこそこ降ります。そして、仙台に到着。ところで乗ってきた列車は、すぐに小牛田行きになっていました。このようなことをするのは、仙台駅で並んでいた客が有利になるためでしょうか?そんなことはともかく、ホテルに向かいます。仙石線に一駅だけ乗り、最寄り駅の榴ヶ岡で降りました。五分ほどでホテルに到着です。それにしても鉄研旅行にしては豪華なホテルでした。ホテル到着後同じ班だった他の同級生と一緒に榴ヶ岡~〈仙石線〉~高城町~〈仙石東北ライン〉~仙台のルートで大回り乗車(JRの大都市近郊区間の特例を利用して、あえて遠回りに乗車する)をしました。仙石線東北線より混んでいました(やはりラッシュの新快速よりましだが)。松島海岸駅の手前で少し海が見え綺麗でした。そして高城町に到着。

 何 も な い。。。

 近江塩津駅と同じであります。暇でしかなかったです。こんな駅に特別快速が停車するなんて……落胆しました。二十分弱待ってやっと仙石東北ラインの快速が到着。仙石線なら仙台駅は十六駅目ですが、この列車は二駅で仙台です。仙台駅からは歩いてホテルへ帰りました。晩飯は、僕はコンビニで適当に買って部屋で頂きました。ミーティングをして、風呂に入って、寝坊をしたくない僕は、二十三時ぐらいに寝ました(他の同級生はドボンをやっていたらしいですね)。これ以上書いても仕方ないので、ここで失礼させていただきます。

【文責 中学2年 7705】