１．夏期取材旅行の記録　Vol.7：三日目[三陸鉄道班]　【2020年灘校鉄道研究部部誌「どんこう」】

三陸鉄道班

　３日目、朝６時のメルパルク仙台。おはようございます。起床して、横を見ると出発の準備をしている先輩の姿が。一瞬寝坊したかと思ったが先輩は、仙台観光班だったことを思い出し、一安心。朝っぱらからひやひやした後、枕元の携帯を見るとなにやらSlack（現在の鉄研内の連絡手段）がきていたので、見てみると三陸鉄道が運休しているとの情報が来ていました。どぉするんかなぁと思っていたら、とりあえず一ノ関までの新幹線は動いていたので、そこまで行って判断しようということになりました。ということで、やまびこに乗車しましたが、仙台駅でホームがいっぱいになるほど通勤中らしき乗客がいはって結構驚きました。また、やまびこの車内はこれまでの２日間ほとんど鈍行で旅行してきたこともあって揺れの少なさや、空間の広さからとても居心地がよかったです。

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　そのうちに宮古行きの２輌編成のキハ110系が来たので乗りました。山田線は、盛岡～宮古を２時間ちょっとで結ぶ路線ですが、あまり乗客がいなかった気がします。また、たまたまこの旅行で乗ったときは、対向列車が遅れていたために途中の上米内駅で30分程停車したのち、75分間走り続けるとかいう運転をしていて面白かったです。

f:id:nrcofficial:20200502164344j:plain — キハ110系 @上米内駅

　この、山田線、途中駅はすべて無人駅でそんなに降りている人もほとんどいなかったように思うので、Wikipediaで調べてみると１日当たりの輸送人数は30年前の２割以下（186人）になっていました。この路線は、85キロ制限の山の中をずっと走っているので維持費も高そうでした。また国道106号と並走していて、案の定106号バスとかいうのが存在しているとか。次に僕が来るときは無くなっているかも。余計な心配はそろそろやめるとして、車窓に目を向けてみると閉伊川のすぐそばを走っていることもあり、結構きれいでした。僕はずっとドボンをしていましたが。宮古駅へは、本来１時過ぎにつく予定でしたが上米内駅での対向列車待ちの影響で遅れていたので、到着直前はかなりお腹がすいていた気がします。　さて、その車内でトランプをしたり、前日に買った力餅を食べたりしていると、あっという間に30分位経ち、一ノ関に到着しました。しかし、電光掲示板には運休との文字が。復旧しそうにもないので諦めて東北本線で盛岡まで行き、そこからは山田線で宮古に行くことになりました。東北本線は、前沢駅・花巻駅で沢山の乗り降りがありましたが、ほかの駅ではそれほどの乗り降りがなく、車窓も、駅の周りに少し市街地があって他は田んぼという典型的な田舎の風景が続いていました。まぁ、そんな感じで盛岡に到着しました。盛岡市自体は流石に岩手県の県庁所在地ということでかなり大きかったです。山田線の乗り換えまでかなり時間がありました。駅構内に特に何もなかったのでここの記憶はあまりないですが、駅のごみ箱のうえにカマキリが居て、生研の部長さんが捕まえていたことだけ覚えています。

　宮古駅では、２時間半位時間があったのでゆっくり店を選んでいてもよかったですが、早く食べたかったので山田線で調べていた店に行きました。注文したのは、海鮮丼。他の人は刺身定食や刺身天ぷら定食などを頼んでいました。御飯が足りなくなるぐらい刺身が乗っていてめっちゃ美味しかったです。食べ終わってから、何処に行こうかとGoogle先生に尋ねていたらiPhoneから充電が20％との通知が。気動車を降りたときは40％位有りましたが、Googleマップが位置情報サービスを使っていたのと、店内で同級生にWi-fiを貸したのが原因だったようです。よいこは車内で充電しておきましょうね（）。というわけで、一旦僕のモバイルバッテリーが入っている鞄を取りに、駅まで戻りました。荷物が置いてある集合場所に戻ると、荷物を見ていてくれている顧問の姿が。聞いてみると昼御飯は、力餅８個だったそうです。鉄研旅行は顧問も大変ですねぇ。まぁ、無事に人権（モバイルバッテリー）を確保できた僕は同級生と旧宮古市役所などに行きました。旧宮古市役所自体は解体工事中で、フェンスで囲ってありましたが、前にある震災関連の石碑だけは見られるようになっていました。その周辺を少し探索しましたが思っていたよりも沢山の建物や商店がありました。しかし、ND生以外にほとんど会わなかったので、三陸鉄道リアス線の開通によってもう少し活気が出たらいいなぁ、と思いました。その後、宮古駅に戻りました。駅に帰ってから、駅前広場（？）のような場所で集合時間までの間に少し話しましたが、昼ご飯を手早く済ませて海に行った人もいたようでした。これは、駅に一旦戻っていなかったら行けていたかもしれないだけに、少し残念でした。