灘校鉄道研究部公式ブログ

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10.冬の東京旅行記 Vol.2:第二日 【2020年灘校鉄道研究部部誌「どんこう」】

1.伊豆の国から                    文責:よしたけ

 「まもなく終点の東京、東京です」車掌さんの声が響く。我々の乗る列車はブレーキをかけながら、駅に入線した。やがて完全に停まり、ドアが開く。

 

 

 おはようございます。ここは早朝の東京駅です。さすが首都の大動脈の交差点。今日も朝から多くのサラリーマンを運びだそうとしています。僕と桃鉄君は朝ご飯の駅弁を買い、駅の散策を少しした後、グリーン券を買って沼津行きの普通に乗り込みます。いやあ、グリーン席ってやっぱ快適ですね。結局昨日2時間も寝れてなかったのと、席がとても快適なのとで睡魔が僕を襲います。めっちゃ眠い。熱海まで一眠りするとしましょう。おやすみなさい...

 

 「まもなく終点の沼津、沼津です」車掌さんの声が響く。その声に叩き起こされるかのように僕も目が覚める。なんだ、もう沼津か。そろそろ下りる支度しなきゃな...は?沼津?

 そうです。我々は寝過ごしてしまったのです。まずい。とりあえず急いでホームに降り立ち、時刻表を見ると、次の電車は25分後。次の電車まで間に合わないことがここで確定します。仕方ないので下田には行かないで、熱海で時間を取るような行程に変更。これまで乗ってきた列車の普通車に乗り込み、熱海まで折り返します。函南<かんなみ>を通り、長い丹那トンネルを抜けると、熱海はすぐでした。無事寝過ごすことなく熱海に着き、降り立ったホームのベンチで朝食を取ります。東京駅の駅弁屋で買った牛すきと焼き肉の弁当を広げます。甘辛に仕立てられた牛肉を堪能しました。

 その後、改札をでてゆっくりと観光します。きれいな景色を望みながら歩いて行きます。道中のマンホールから湯気が出ていました。さすが全国有数の温泉地。熱海の地まで来たということが実感できた光景でした。そんなことを考えているうちにも足は進んでいきます。山を下り、少し暗めのトンネルを通ると真っ青な海が僕達の目に飛び込んできます。もう待ちきれません。一面の青を眼下に見ながら、少々急ぎめで砂浜へと進みます。

 というわけでビーチに到着。ちょっと疲れたので砂浜の上に立つおしゃれな建物に入ります。

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 なんと、ここはローソン!これほどエモいローソンってありますか??めっちゃおしゃれやん。2階にある、テラス風のイートインスペースでは熱海の海を一望しながら食事できるらしいので、おやつのピノを買って上へのぼります。いやあ、熱海の真っ青な海と右手奥のを見ながらおやつを食べられるなんて最高ですね。前日の悪天候で多くのイスが濡れていたことを除けば、もう天国そのものでした。後から桃鉄君も雪見だいふくを買ってきて、食べ始めます。量が少ないのですぐ食べ終わってしまいました。これは寝過ごした甲斐がありましたね(笑)

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歩道橋より、東側を望む。

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西側。人はあまりおらず、景色を堪能できた。

 アイスも景色も堪能しまくったので、階段を下り砂浜へ向かい ます。途中で歩道橋を渡ったんですけど、この歩道橋が最高なんですわ。東側を見てみると、テトラポットが大量に浮かび、その隙間に小舟が数隻。伊東方面を望むと、海岸線が綺麗なカーブを描き、その先にはヨットがたくさん並んでいます。伊豆の国らしい景色が一望できるこの歩道橋は、多分日本一眺望がよろしいのではないかと思います。

 砂浜に降り立ち、写真を撮っていたりしていると、もう次の電車まで20分しかなくなったので帰ることにします。尾崎紅葉の小説「金色夜叉」にちなむ「お宮の松」という立派な松の木と、登場人物の銅像を横目に見ながら、何百段もの階段を上っていきます。真っ白な階段と真っ青な海の綺麗なコントラストに見とれながら、駅に急ぎます。何百段もあるのでさすがに疲れますね...歳のせいでしょうか。

 何とか駅まで戻ることができ、お土産を買って数分だけ駅前の足湯につかり、切符を買うなどした後列車に飛び乗ります。

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 入ったのは、もともと東急で使っていた、伊豆急の車両。これで伊東に向かいます。海側がボックスシート、山側はロングシートボックスシートに関しては、レバーがあるのに座席は倒れません。窓には沿線の景色を模したシールが貼ってあり、観光に特化した車両であることがうかがえます。この伊東線、車窓がこの上なくいいんですよ。海岸線に沿うように走るって感じ。海がめっちゃ近いです。伊豆急線の方はより綺麗だそうなので残念ですが、もう満足です。

 というわけで伊東に到着。駅員さんに18きっぷを見せて改札を出て、もう一度改札を通るとすぐにやってきたのはスーパービュー踊り子です。アテンダントさんに切符を見せ、車内に入ると、そこはまさに異空間でした。豪華すぎる。車内にある階段を上り、大分高い位置にある席に座ります。眺望にこれでもかと配慮した車両だけあって、海を見下ろす感じが最高です。

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 我々の乗る10号車は東京方面の先頭車で、一階部分には「子ども室」がありました。このスーパービュー踊り子は家族旅行の利用を想定して作られたようで、個室やサロン、授乳室もあるそうです。また、スーパービュー踊り子のウリでもある「展望席」は段々になっており、前からの展望も楽しめるという超豪華仕様になっています。

 実は、この「スーパービュー踊り子」に使われている251系は、2020年春のダイヤ改正でE261系「サフィール踊り子」に置き換えられることが発表されています(すなわち、この部誌が配られる頃にはこの車両は見られません)。なのでお別れ乗車と言うことで大枚をはたいて乗ったのでした。

 相模湾を望んだり車内探検をしたりしているうちに、列車は小田原に到着。スーパービュー踊り子を見送り、昼食をとります。食べるのは小田原名物の駅そば。500円出すだけで美味しい蕎麦が食べることができると評判らしく、特にサラリーマンたちに人気でした。めっちゃ美味しかったです。ごちそうさまでした。

 ばかでかい小田原提灯がぶら下がっている駅舎を通り、快速に乗ります。首都圏は大きな駅ばかりで、思うように飛ばすことができないらしく、あまり速いわけではなかった感じがします。普段当たり前のように乗っている新快速のありがたみが分かりました。隣の小田急ロマンスカーに乗れたらなあ...と思いますが、ただでさえ特急課金して金欠なのに、贅沢をしてはいけません。

 列車は藤沢に到着。ここで江ノ電に乗り換えます。皆さんもご存じかと思いますが、この江ノ電は観光路線の象徴みたいな路線で、最近では国内外問わず非常に多くの観光客が訪れている鉄道です。まだ列車が来ていないにもかかわらず、既に数多の観光客が並んでいます。

 列車が到着。やってきたのは緑色とクリーム色に包まれた2両と2両の計4両編成の列車です。混みそうなので早速車内へ入りましたが、これまた外国人観光客に席をとられてしまいました。ガシャンと音を立てて発車。車内は多様な言語が飛び交い、日本の鉄道に乗っている感じがまるでしません。列車はみるみるうちに住宅すれすれのところを走るようになります。キーという大きな音をたててカーブを曲がったかと思うと、ガタンとレールの音を響かせます。列車から見えるもの全てが興味深く見えるのか、乗客は皆きょろきょろしています。途中、何駅か停まりましたが、そのどれもこれも無理矢理駅を作ったようで、そこがまた江ノ電らしさを感じさせてくれました。江ノ島観光の拠点で味のある駅舎の江ノ島駅を通ると、列車は路面区間に突入します。車の間を縫って走る様はまさに圧巻。京阪京津線を彷彿とさせる路面区間も終わり、すぐに腰越駅に入線します。ここで様子が変。先頭車がはみ出しているんです。オーバーランかと思いましたが、列車は何事もなかったかのように出発します。どうやら先頭車両がはみ出すような駅構造みたい。恐るべし江ノ電

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@鎌倉高校前。左に海があり、奥には江ノ島も見える

 次の鎌倉高校前で一旦下車します。この駅は漫画「スラムダンク」の舞台にもなっており、観光の要衝でもあります。というわけでいざ下車してみると、なんと、道路を挟んで目の前に海が広がっているではありませんか!左奥には江ノ島もあります。駅舎に目をやってみると、木造のレトロな雰囲気が漂ってきます。この駅からの眺めは江ノ電公式のポスターにも載るほどのもので、確かに素晴らしいです。もう観光としては満足。次の電車に乗ります。が、車内は既に満員。景色を楽しむことも、寝て体力を回復することもできず、ただただ時間をもてあましました。もっと人が少なければ良いんですけどね...

 列車は三浦半島の付け根・鎌倉駅に着きました。いかんせん人が多い。いっつもこんな感じなの?と思ってしまうくらいに人でごちゃごちゃしています。とりあえず来た横須賀線普通列車に乗車。相変わらずの満員で、特にすることもないので寝ます。余談ですがこのE217系E235系(今山手線で走っている電子レンジ電車)に置き換えられることが発表されており、もうすぐで見られなくなるかもしれません。

 品川に到着。ここから代々木まで向かいます。目的は、1月に定期運用を失う(この部誌が出る頃には置き換えられています)、山手線のE231系を撮影するため。外回りの電車の撮影地である代々木で記録しようと思ったのです。

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品川駅にて。これが最初で最後の撮影となった。

 ホームに降り立つと、早速内回りのホームにE231系が停まっていました。とりあえず撮影し、すぐに来た外回りの電車に乗ります。途中駅で体調不良を訴えた客の救助など色々ありましたが、無事代々木に到着。ここのマックで休息をとります。休憩がてらtwitterを見ていたら、こんな悲報が。「E231系は2編成共に内回り運用に就いています」つまり、外回り運用の撮影地である代々木での撮影はできなくなったのです。

 では、引き続きお楽しみください。何のためにここへ来たんだ。30分後、することもないので東京へ戻ります。 時間も余っているので、入場券を買って新幹線ホームへ。狙いは、3月で東海道新幹線から引退する700系。後から撮影者もどんどんと現れ、2,30人ほどになったところで、17:20頃、目的はやってきました。折り返しのぞみ399号の運用に就くようです。30分弱で出て行きましたが、満足するまで700系を記憶に収めることができました。

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 そういえばこの700系のラストラン、新型コロナウイルスの影響で中止になったそうですね。残念なことですが仕方ありません。 集合場所に向かいます。広いので結構迷いましたが、無事着くことができました。この後、東京に住んでいるというしゅーくりーむ君の叔母さんの紹介で、美味しいドイツ料理を食べました。ごちそうしてくださいました。ウィンナーとかピザ(みたいなやつ)とかめっちゃ美味しかったです。有り難うございました。


 

2.首都圏私鉄ぶらり                      文責:M.A.

ムーンライトながらで東京着→渋谷

 

朝5時。眠いです。予定を立てる段階から分かっていたのですが、案の定、ながらの車内では二時間ぐらいしか眠れず(しかもかなり浅い眠りだったので実質1時間ぐらいだったと思います)かといって折角東京に来たのに寝て過ごす訳にもいかず…

とりあえず東急線のフリー切符を買うために山手線で渋谷駅へ向かいます。

 

東急線に乗りまくる

 

 突然ですが、僕は鉄道を乗りつぶす時、大抵乗り放題きっぷなどのいわゆる「お得なきっぷ」を買って乗ります。18切符もそのうちの一つですよね。自分は個人的にJRより私鉄の方が好きなので、今回もこれを使って乗り潰そうと思っていたのですが、調べた中で良さげなのが売っているのが東急(680円)京王(900円)小田急(2000円 学生のお財布には少し厳しい)のみでした。現金で行く手もあるのですが、お金もそこそこかかるし、それでその路線を堪能できるとも限らないし(泣

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 とりあえず、一番安価で乗り放題切符を売っている東急に乗ることにしました。阪急・阪神のフリー切符が1200円、京阪のフリー切符が1300円なのを考えるとかなりありがたい値段です。

 さて、このフリー切符なのですが、阪急阪神や京阪と違い駅員さんから直接ではなく券売機で買う必要があります。画面にタッチして…お得な切符→切符一覧と進むと、何と「東急線みなとみらいパス」というみなとみらい線にも乗り放題の切符が売っている!!しかも値段はたったの+200円ぐらい。これは買わねば!とおもい、買ってしまったのですが… よくよく見てみると、「東急とみなとみらい線がそれぞれ乗り放題」ではなく、「東急線各駅から横浜(みなとみらい線の起点)の往復+みなとみらい線が乗り放題」でした…完全に寝ぼけていました。自分のバカ!おそらく返金してもらうのも可能だとは思うのですが、おそらく手数料がかかる(多分500円くらい)し、折角買ってしまったものはしょうがないと思い、みなとみらい線を思いっきり堪能することにしました。

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ムーンライトながら185系)の収録中。レコーダーにピンマイクをつけ、そのピンマイクをスピーカーに密着させています。

 またまた突然なのですが、「とり鉄」と呼ばれるものは主に3種類あると思います。一番有名なのが撮り鉄ですよね。鉄道ファンではない方にも良い意味でも悪い意味でも知られていると思います。鉄研にも「撮り鉄」の類の人は多く存在します。もう一つが「録り鉄」です。この「録り鉄」はもう少し細かく分けると、(撮り鉄も分けられるとは思うのですが、自分があまりそちらに詳しくなくて…すみません汗)「車内アナウンスを録る人」と「走行音を録る人」の二種類に分けられます。自分はそれの前者の方で、鉄道に乗るとよく列車のアナウンスを収録します。(とは言ってもアナウンスの知識はほとんどありません…)

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 先ほど間違えて買った切符で改札を通過し、エスカレーターでホームへ向かいます。さすが首都圏。まだラッシュ時間前でしたが、かなりの頻度で電車が発着しています。とりあえず、丁度良いタイミングで来た渋谷発普通元町中華街行きに乗り込み、網棚上のスピーカーにマイクをセットし、電車は渋谷駅に到着して5分ほどで発車しました。 

当駅発というのもあって、車内は想像していたよりもかなり空いていました。渋谷駅を出ると、地下から地上に出て、代官山駅に到着します。(外がまだ暗かったせいで、地上に出たことに気づきませんでした…)乗っていて自分が一番驚いたのは、かなりの駅にホームドアが設置されていることです。関西の私鉄では阪急の十三や近鉄阿倍野橋などにしか付いているイメージが無く、フリー切符の値段といい、東急の資金力を感じました…。

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 さて、そうこうしているうちに終点の元町中華街に到着です。長いエスカレーターを上り、改札を出ると、天気も良く、公園から見える海の景色が非常に綺麗でした。また、それとは対照的な赤色の「街華中」と書かれた鳥居(?)やその背景に続いている中華街の風景は、神戸元町の中華街を思い出させてくれました。横浜も神戸も港町として有名ですよね。

 その後、みなとみらい駅新高島駅などに降りて一通り車両を撮った後、一旦渋谷に戻ります。池上線に乗るために、また山手線に乗り、五反田駅で降りました。渋谷駅も五反田駅も関西とは比べものにならないほど人が多かったです…。

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この部誌が発行される頃には引退しているであろうE231系です。見られたのはラッキーでした。

 案内看板に従って、東急池上線のホームへ向かいます。実際ついてみて思ったのですが、下に山手線が通り、また周りに高いビルが立つ東京感溢れる中で3両の(都会にしては)短い電車がやってくる地上ホームというのはかなり意外でした。また、都会の路線というのは高速化のためにかなり直線化されるなどしてかなり街を貫いて走っているイメージだったのですが、池上線はどちらかというとビルの間を縫って走っている感じで、また新鮮でした。

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 途中地下に入ったりしながら、電車は終点蒲田駅に到着です。ここからは、同駅から発着している同じ東急の多摩川線に乗り換え(ここら辺からデジカメの充電が危機的になって来ました。はや!)→多摩川東横線に乗り換え→途中自由が丘で降りて大井町線に乗りかえ→終点大井町まで行ってまた同じルートを折り返し終点溝の口まで、という風にできるだけ多くの路線を堪能&収録して来ました。(尺と期限の都合で省略しちゃってます!!ごめんなさい!!!)

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蒲田駅を発着する多摩川線の列車。

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蒲田駅を発着する池上線の列車。

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大井町線には急行などの速達列車も走っています。もっと時間があれば他の種別も楽しめた&収録できたと考えると少し悔しい…

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井町線のステッカー。これも関西では見ない風景なので、少しエモかったり… 全く関係ないのですが自分の当たった車両がハズレでアナウンスの音量が非常に小さく、ちゃんと収録できませんでした。

 さて、終点溝の口大井町線の電車とはお別れです。ここからは一旦田園都市線に乗り換え、中央林間まで行きます。各駅停車でしたが、中央林間に先着の列車がこれなので、仕方なく乗り込みます。さすが関東、私鉄やJR同士での直通が多く、車両のバリエーションが素晴らしかったです。しばらくして、終点中央林間に到着です。ここから折り返して田園都市線全線を収録する手もあったのですが、折角なので東急以外の私鉄にも乗っておきたいということで、そちらは諦め、東急と同じように乗り放題切符の売っている京王線へ向かうことにしました。

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中央林間駅にやって来た小田急線の車両

  中央林間→(小田急線)→町田→(JR)→橋本と、関東の交通の便の良さに感謝しつつ…無事京王橋本駅に到着です。こちらもフリー切符は券売機からの発売でしたが、間違える事なく買うことができました。

 

京王電鉄に乗る

 

 橋本駅準特急の収録しやすそうな列車(やはり、車両によって収録のしやすさはかなり変わって来ます)を待ったのですが、運が悪く収録のしやすそうな車両は来ず… いつまでも待っていては埒が明かないので、相模原線は諦め、京王線の特急列車を収録することにしました。一旦乗り換えのため調布駅まで向かい、そこから高尾方面へ向かう電車へ乗り換え、一旦終着高尾山口まで行きます。高尾山はニュース番組などで何回か見たことがあり、「首都圏から手軽に行ける田舎」というイメージだったのですが、まさにその通りで、空気も良く、新宿から(現金では)片道390円で行けるということにかなり驚きました。

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駅名標は木の板っぽく作られていたりと、観光に特化しているのがわかります。このような都会から安価で行ける田舎は個人的にとても好きです。

 まわりを少し散策したいのは山々だったのですが、他にも少し行ってみたいところがあったので、当駅発の特急に乗り、新宿駅まで戻りました。(寝ていて途中の記憶が吹っ飛んでいるので高尾山口→新宿までは省略します。すみません!!!!!!)

 新宿に到着後、新宿から明大前まで折り返し、井の頭線で渋谷まで向かいました。井の頭線もできれば収録しかったのですが、夕ラッシュとかぶりかなり混雑していたので収録どころではありませんでした…

▲旧渋谷駅最終日。

 さて、それは残念だったのですが、反対にその日は銀座線旧渋谷駅最終日で、それが見られるというのは非常にラッキーでした。(先ほどのE231系といい、日程は非常によかったです。)案の定、ホームは鉄道マニアの人たちでいっぱいで、反対側のホームの端っこでは撮り鉄さんたちがすし詰めになって電車を撮っていました。人が多い割に狭苦しいホームはその歴史を感じさせてくれているような気もしました。

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旧渋谷駅最終日。

 その後、東西線日比谷線を乗り継いでオタクの街秋葉原まで行き、ビッグカメラでマイクの延長コードを購入、日本一の電気屋を堪能(本当はもっと居たかった)した後、山手線で東京駅まで戻り、(ここでスマホの充電が死にました)別行動していた友人たちと合流しました。

 

 

3.房総半島・相模の国を巡る           文責:しゅーくりーむ

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 5:10、定刻に東京に着いたムーンライトながらは大量の寝ぼけた客を降ろしました。僕はながらが回送されるのを見送ってから総武地下ホームに向かいます。ながらの発車が結構遅かったので焦りました。1本目の電車は総武快速線

▲217系のグリーン車

経由内房線君津行きです。217系で当然シートが固いです。先頭車に乗ります。東京を出て新日本橋、馬喰町の順に止まり、地上に出ます。外はまだ真っ暗です。暗い東京の街を走っていると千葉に到着。ここで総武本線とお別れし、外房線へ。2駅で蘇我に到着し、内房線に突入します。まだ外は暗いです。書くことが見つからないまま終点君津に到着。このあたりでやっと空が白み始めました。内房線を進みます。ここからえんえん209系の旅です。木造駅舎が増えます。途中まで1駅進むたびに行き違いました。複線化しましょう。途中で見えた海はすごくきれいでした(小並感)。日は完全に昇り、館山に到着です。

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 館山、ヤシらしき木が植わっているが寒い寒い寒い。ここから房総半島の東側(つまり東京から見た外側)を走るのですが路線名は内房線のままです。なんででしょうか。ここからしばらく1時間ごとに乗り換えになるんですが内房線にはもうちょっと直通運転してほしいものです。海と民家の景色が続く中、桃鉄君とよしたけ君がグリーン車で寝過ごしたとの情報が‥‥。まじかよ。安房鴨川に到着。外房線に入ります。また209です。上総一ノ宮までの乗車。途中の駅に行川アイランドという駅がありました。こう書いて「なめがわあいらんど」と読むそうです。これ一発で読めた人いるんでしょうか‥‥。一瞬だけ複線化してまた単線になりました。なんでや。上総一ノ宮に到着。駅員さんに18きっぷを見せ、すぐとなりのみどりの窓口へ。駅員さんは一人だったので忙しそうに対応してくれました。直後に来る快速のグリーン券を購入。駅員さんが優しくてよかった。総武快速線経由外房線東京行きに乗ります。217系です。

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 そういや217系、ジャカルタに行くらしいですね。ほんまかいな。ホーム中ほどに行きグリーン車に突撃。人生初グリーン車ですね。一駅間だけ2階を貸し切りました。次の茂原とさらにその次の大網で結構乗ってきました。ここで残念な情報が。なんとこの電車が通る予定である錦糸町で人身事故が発生。誉田で折り返すとのこと。誉田ってどこ?ってなりましたが大網の2駅先らしい。その時点で誉田のすぐそばでした。やがて誉田に到着。いつもと違う(らしい)2番線に入線。みんなが降りようと準備を始めたその時、アナウンスが入ります。誉田より先も運転できるとのことで、ひと まず安心。しかしどこまで運転できるか分からないそうな。蘇我に到着。千葉で少し停車するとのアナウンス。その少しがどのくらいなんでしょう。はっきりしません。千葉に到着。東京まで運転できるとのこと。どうやら事故は下り線で起きたようで上り線にはそこまで影響しなかった模様。案外すぐ発車。途中の車両基地にホッパ車のようなものが置かれていました。関西ではあまり見ませんね。東京スカイツリーの写真を撮ると事故現場の錦糸町を無事通り過ぎ、定刻より2分遅れて東京に到着。もともと短い乗り換え時間だったためかなり焦りました。なんとか間に合い、東海道本線へ。                     

 平日昼なのにかなり混んでいます。年末なので帰省客が多いです。多摩川を渡り相模の国へ。東京から20分ほどで横浜に到着。案外近いですね。また短い乗り換え時間で今度は相鉄線へ。きっぷを大急ぎで買って特急恵比須行きに乗ります。そういえば横浜駅にベビーそうにゃんトレインなるものがいました。なんだったんでしょうか。西谷で降りて反対側のホームへ。相鉄JR直通線に乗ります。

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 やってきたのは相鉄12000系。やったぜ。やっぱりいいですねあのデザインは。西谷を出るとすぐ地下に潜り、新駅、羽沢横浜国大に到着。大量の鉄オタ達の半分ほどが降りていきました。駅を出ると将来の相鉄東急直通線と分岐し、JRの貨物線と合流します。複雑ですね。貨物線を使って鶴見に抜け、さらに貨物線で武蔵小杉へ。

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 武蔵小杉の直前でサフィール踊り子とすれ違いました。スーパービュー踊り子は将来的にすべてこのサフィール踊り子に入れ替えられます。時代の流れを感じます(大げさ)。僕はここで降り、昼飯にします。マクドどこにでもありますね‥‥。ハンバーガーを食した後駅へ戻ります。道に迷います。こういう時にGoogle Mapって有能ですよね。それでも予定よりも早い電車に乗れました。南武線へ。次は登戸に向かいます。発車メロディーを録音しようとしますが見事に途中切りされます。登戸で下車。僕は登戸の街が好きです。折り返して武蔵小杉へ。登戸の発車メロディーはフルコーラス流れたのでうれしいです。武蔵小杉で湘南新宿ラインに乗り換え。多摩川を渡り東京都に戻ってきました。大崎で下車し山手線に乗り換えて五反田へ。

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 五反田でしばらく待っていると品川方面ホー ムに電車が入線してきました。SDGsトレインです。メインはこれの次です。

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 待つこと2分、来ました、E231です!旅行時にはもうあと2編成の状態だったのでうれしいです。そして今この文章を書いているとき(2020/01/11)には引退ヘッドマークをつけて走っています。世の中の移り変わりの速さを感じます。中央線で先回りしようと思ったので乗らずに待ちます。1分後、新宿方面の電車が来ないまま次の品川方面電車が到着します。またもやE231じゃないですか!さすがにびっくりしました。これで現役だった山手線E231を全て撮れたことになります。うれしいことこの上ないですね。今度は乗ります。E235とは違って落ち着いた雰囲気でいいですね。前との間隔が狭いので前を行くE231がしばしば見えます。東京で鉄オタが乗ってきました。秋葉原で下車。中央・総武各停線を撮った後、再び山手線ホームへ。電車が入線途中で止まっています。2分待ったのち停止位置に進み、山手線の旅再スタートです。完全に日は落ち、暗い中を電車が進む‥‥訳ではなく街灯に列車は照らされます。東京の街明るすぎやろ。池袋から混み始め、通勤ラッシュ突入です。新宿に到着。混みます。渋谷に到着。混みます混みます。品川に到着。混みます混みます混みます。浜松町に到着。一気にすきます。浜松町なんかあったっけ?集合場所の東京で下車し、山手線の旅、終了です。18:30に八重洲口(北口か中央口かで揉めた)で集合、ドイツ料理のレストランへ。僕のおばが合流。食事のあと、地下鉄でホテルへ。シャワーを浴び、だらだらした後就寝。ドボンしたかったんやけどなぁ。