灘校鉄道研究部公式ブログ

灘中学校・灘高等学校鉄道研究部公式です。ご質問などはコメントにお書きいただくか、nrcofficial@gmail.comまでメールをお願いします。

「京阪ホーム酒場」レポ

 京阪電鉄中之島線:中之島駅にて、12/14()12/17()という日程で開催されていた「京阪ホーム酒場」。その様子を視察してきましたので、寄稿しようと思います。

 

 そもそもこの企画、今年の6月に開催された同名の企画が約7000名の動員を記録し、大変好評であったため、2度目の開催が決まったというもの。前回の同企画に関するプレスリリースを見てみると、

 

 ”中之島エリアの活性化や魅力発信を目的として、平成28年6月22日(水)~25日(土)まで、中之島駅に停車した電車とホームを会場に、レトロ感あふれる立ち飲みスタンド等の飲食店を並べた「中之島駅ホーム酒場」を開催します。”

 ”通常は営業運転に使用している2200系車両や中之島駅3番線ホームを、「ノスタルジー」をテーマに、立ち飲み・テーブル席・ちゃぶ台・囲炉裏席・野点席など変化に富んだ空間に変身させ、お好みの空間で飲食を楽しんでいただけます。”

  

とあります。この企画の協力会社の一つであるサントリー株式会社や京都伏見に店を構える中畝酒店など、計9業者が参加しました。元々、中之島駅3番ホームは主に臨時列車などが使用する予備ホームという扱いで、今回はそれが有効活用された形となっています。地方私鉄では、お酒を提供するイベント列車が運行されている事例が多々あるものの、「大手私鉄である京阪電鉄が、オフィス街のど真ん中に位置する中之島駅で、ホームを丸々使用して酒場を開く」という同企画は、他社と一線を画すとても面白い取り組みと言えるでしょう。

 

 そして今回のホーム酒場なのですが、業者数こそ8社と減少したものの、協賛会社に大手酒メーカーのアサヒビールが加わったことが特筆されます。出店店舗も約半数が入れ替わっており、業者数の減少に関してはそこまで深い意味は無いようです。また使用車種は前回の2200系から5000(5556F)に変更されています。プレスの中で‘今回は、座席昇降で有名な5000系車両が中之島駅3番線でお出迎え。’という表現がされているので、もはや車両までも集客の種にしようという電鉄側のオタク精神溢れた()策略が伺えます。

 

  (これより先は、筆者が12/16に現地で視察したことを基にしたレポートとなります。)

 

 まず使用する5000系車両ですが、17:00開場となる平日(12/1412/16)は、14時台に寝屋川車庫を出庫し中之島駅へと送り込まれました。14:00開場だった12/17に関しては未調査です。

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 (↑1440頃 森小路駅にて)

 

中之島駅に到着すると早速目に付く貼り紙が。

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階段を上がりコンコースに出ると、今度は立て看板が鎮座。

 

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 説明の通り、改札外に特設ゲートを設け、直接3番ホームには入れないようになっていました(前回も同様)f:id:nrcofficial:20161218231511j:plain

 会場へと通じる特設ゲート近辺は、このようにバルーンの装飾がなされていました。

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 ゲート横の看板。入場料は前回、今回とも1000円です。下には「場内禁煙」「騒ぎ過ぎないように」「未成年のみでの入場の禁止」などの注意書きも。筆者はもちろん未成年ですので、内部に入っての調査は出来ませんでした。

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 ゲート近辺には京阪グッズの直売コーナーが。酒を呑んでいい気分のオジサマに気前よく買ってもらおう、ということでしょうか…?

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 肝心の車両はこのように留置されていました。ホーム酒場の副標、前回は回送時から装着していたのですが、今回は中之島駅到着後に装着という形になったようです。

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 17:00の開場後、すぐに賑わい始めました。売り子の方々も大忙しです。ちなみに、1,2番ホームでも5000系を撮影する人(筆者もその中の1)で賑わっており、あらゆる意味でこのホーム酒場に対する関心の高さが伺えました。

 

 2度目の開催となった「京阪ホーム酒場」。ユニークなこの試みは、多人数の集客という形で実を結んでいるように感じられました。京阪電鉄はこの取り組みの他にも、数多くの楽しいイベントを実施しています。是非参加してみてはいかがでしょうか。

 

〈参考〉

京阪電鉄HPニュースリリースより

https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2016-05-24_nakanoshimaeki-home-sakaba.pdf

https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2016-11-24_nakanoshimaeki-home-sakaba.pdf

 

執筆:No.7203

校正:編集長(No.7005)

<特集> 2017年春ダイヤ改正 京阪神(特集第三号・その1)

 みなさまお久しぶりです。今年度は編集長という立場になりましたが、今年もダイヤ改正に関する記事を不定期で執筆していくことになりました。改正規模が昨年ほどでもない(:あくまで個人の感想です)ことから、記事数は大幅に減少する予定ですが、お付き合いいただければ幸いです。

 今年のダイヤ改正日は201734()です。昨年は例年より2週間遅い改正でしたが、今年は逆に1週間早い改正になりました。

 

 さて、早速今年の改正内容を簡単に見ていきましょう。今年も昨年同様、京阪神から見ていきましょう。

 

12両編成で運転する新快速の増加

 ある意味で関西を代表する列車ともいえる「新快速」ですが、便利さのあまり区間・時間帯によっては結構な混雑を招く列車になることもあります。20113月のダイヤ改正で、(同年5月の大阪ステーションシティの開業を控えていたこともあって)土・休日の新快速は12両編成に統一されていましたが、平日の昼間には依然8両編成の新快速が残っていました。しかし、今回の改正で平日の新快速も一部の例外を除いて姫路~米原駅間で12両編成に統一されます。平日の昼間は他の時間帯に比べ混雑しないとはいえ、8両の新快速では前後の車両の混雑が目立っていた印象があるので、そのあたりが改善されそうで嬉しいです。ただ、今のところはそこまで車両が増えたわけでもないのでどこから車両を捻出してくるのか気になるところです。神戸線京都線に走っていて混雑の温床になっている6両の快速が増えないことを祈るばかりです。

 なお、先ほど一部例外があるといいましたが、その例外というのは、大阪始発の夕ラッシュ時の新快速と、京都8:20発の米原行き(京都までは敦賀行きと併結して12両で運転)8両で運転されます。

 

嵯峨野線の増発

 嵯峨野線京都口(京都~嵯峨嵐山)で、日中(1016時台)1時間につき1本、普通が増発されます(合計14本、ただし京都発10時台は快速が代わりに消滅、京都発15時台は2本増発で京都発16時台は増発なし)。これにより京都~嵯峨嵐山駅間では普通列車が20分間隔から15分間隔となり、より使いやすくなります。嵯峨野線京都口の混雑は以前から問題となっていたようで、今後の訪日観光客の増加や、京都鉄道博物館近くの新駅開業などを見据えた増発と思われます。ただ、代償として、嵯峨嵐山~亀岡間の運転間隔は現在よりやや不均等になるかもしれません(当該区間の現在の普通列車の間隔は最大24分程度ですが、おそらく最大で30分前後になると思われます)

 

③特急サンダーバードの高槻停車・時刻変更

 昨年のダイヤ改正で一部列車の停車が開始された「はるか」に続き、「サンダーバード」も一部列車が高槻駅に停車します。停車が開始されるのは朝の金沢行きの最初の4本と夜の大阪行きの最後の4本です。

 また、これとともに一部の特急サンダーバードの時刻が変更され、金沢駅北陸新幹線「かがやき」との接続を重視したダイヤとなります。このうち、1本は今回の改正で新設される「かがやき510号」に接続します(後日触れる予定です)京阪神~信州の需要を取り込む狙いでしょう。なお、昨年のダイヤ改正で、金沢行サンダーバードの日中の大阪駅発車時刻は毎時12分が基本でしたが、この変更でまた毎時42分発が基本となるようです。

 

④くろしお19号の和泉砂川駅停車

 和歌山支社の改正内容ですが、阪和線に関することですし、何より和歌山支社は大きな改正内容がこれだけなので今回取り扱います。新大阪16:15発のくろしお19号がそのあとの6本と同様に和泉砂川駅に停車し(和泉砂川17:01)和泉砂川紀州路快速に接続するようになります。

 

今回はここまでです。次回は広島地区などをとりあげる予定です(※変更になることがあります)。

 

執筆:編集長(No.7005)

車庫・工場公開訪問レポ2016(きんてつ鉄道まつり・塩浜編)(特集第二号・その7)

※一部の写真に簡易モザイク加工を施しております。ご了承ください。

前回に続いて、きんてつ鉄道まつりの訪問レポートです。塩浜研修車庫会場にも1113日に行ってきました。

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↑「電車と綱引き」に使用された養老鉄道620D23編成です。養老鉄道の車両の全般検査はここ塩浜検修車庫で行われています。電動車ではないためか、子供たちと互角の戦いをしていました()

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↑運転士体験と車掌体験に使用された2444G44編成です。

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↑建屋の中では様々な車両機器の操作を体験できるようになっていました。スイッチの操作で方向幕を回して好きな行き先に設定できます。

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パンタグラフをボタンで上げ下げできるようになっていました。

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↑観光列車「つどい」が展示され、自由に車内を見学できるようになっていました。

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↑2444G44編成の中間車が休憩電車として開放されていました。

 

以上、きんてつ鉄道まつりin塩浜の見学レポートでした。

なお、特集第二号記事は今回で終了となります。12/16(金)より特集第三号記事を開始予定です。

 

執筆,写真:No.7206

加筆:No.7211

校正:編集長(No.7005)

車庫・工場公開訪問レポ2016(きんてつ鉄道まつり・高安編)(特集第二号・その6)

10月29日のきんてつまつりでは、五位堂研修車庫に行った後、高安車庫にも行ってきました。

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↑今回の高安北車庫の目玉でもある、青の交響曲バージョン塗装の入替車です。

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↑21000系は生駒行きを表示。

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↑22000AL11編成は湯の山温泉行を表示。

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↑16200系青の交響曲の模型です。

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↑18400ミニスナックカーのカットボディです。

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3000系ステンレスカーのカットボディです。

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↑洗車体験は大阪線2410W19編成+1400FC03編成。津新町行き急行を表示。

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↑休憩電車は大阪線1400FC01編成。賢島行き各駅停車を表示。

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↑架線検測車です。

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↑30000系ビスタEXの屋根上を見ることができました。

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↑制輪子の展示です。

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↑おまけ:近鉄にも「軌道班」があるんですね。

以上できんてつ鉄道まつり関連のレポート記事は終了となります。

 

写真およびその説明:No.7211

2016年第48週活動報告(てっけん。第12回)

 こんにちは。今週も活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では週ごとに各班の班長に提出してもらっている「活動報告書」に基づいて、各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今日お伝えするのは第48週(1121日~1127日)の活動報告です。

【電気班】

今年の夏の鉄道模型コンテストに出展したモジュールの電飾の普及作業をしています。

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【模型班】

一畳レイアウトの地形をどのようにするか考えています。

 

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☆お知らせ

1218日にホビーセンターカトー東京店で開催される「ベストオブレイルコンテスト」にこの「下町」を出展します。筆者をはじめとする部員数名が出向く予定です。

【工学班】

活動なし

【軌道班】

大レイアウトのヤードに線路を敷設し始めました。

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 【起稿班】

今週は(てっけん。を除き)特に到着した記事はありません。今後も期末考査が控えているため、次に記事が到着するのは数週間先となる見込みです。

執筆:参謀(No.7211)

写真:No.7202

校正:編集長(No.7005)

 

車庫・工場公開訪問レポ2016(きんてつ鉄道まつり・五位堂編②)(特集第二号・その5)

前回に引き続き、10月29日に実施されたきんてつ鉄道まつりのうち、五位堂研修車庫での様子を写真でレポートしていきます。

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↑今回は事業用車の「モト」が3本も展示されていました。

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2013系つどいは車内を見学することが出来ました。

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パンタグラフが菱形から下枠交差に換装されたと話題の、奈良線8600X61編成です。

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名古屋線1000T05編成。

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↑運転士体験及び車掌体験は奈良線9020EE26編成とEE28編成が使用されました。EE26編成は三山木行き急行、EE28編成は神戸三宮行き各駅停車を表示していました。

 

以上、五位堂研修車庫関連のレポートでした。この後、高安車庫にも向かいましたが、そちらは次回お伝えします。

 

写真,説明文提供:No.7211

車庫・工場公開訪問レポ2016(きんてつ鉄道まつり・五位堂編①)(特集第二号・その4)

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1029日は、部員有志がきんてつ鉄道まつりに行ってきました。この日は高安車庫と五位堂検修車庫でイベントが開催されていましたが、今回と次回の記事ではまずはじめに行った五位堂研修車庫でのイベントについて、写真を掲載しつつレポートしていきます。なお、写真が多いため、2回に分割させていただきます。

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名古屋線1810H26編成です。

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南大阪線6020C61編成です。

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12410NN15編成です。12600NN51NN52編成と合わせて3本しかいない「赤幕」の編成です。

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↑床下探検は大阪線1420VW21編成。近鉄初のVVVF車両です。

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名古屋線5800DG12編成です。

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↑「電車と綱引き」は大阪線2410W24編成を使用。名張行き快速急行を表示。

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↑新塗装になった22600AT55編成。

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↑ずらりと並ぶ台車

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↑台車の奥にはロングシートがいっぱい。

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↑またまた台車です。

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パンタグラフの展示です。

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↑こちらはNゲージ展示。

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↑こちらはHOゲージ。桑名駅近鉄名古屋線三岐鉄道北勢線の立体交差部分が再現されています。

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↑こちらもHOゲージ。河内国分駅近くの大和川の橋梁を2013系つどいが渡ります。

まだまだレポートは続きますが、今回はここまで。次回をお楽しみに。

 

写真,説明文提供:No.7211