灘校鉄道研究部公式ブログ

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<特集> 2017年春ダイヤ改正 京阪神(特集第三号・その1)

 みなさまお久しぶりです。今年度は編集長という立場になりましたが、今年もダイヤ改正に関する記事を不定期で執筆していくことになりました。改正規模が昨年ほどでもない(:あくまで個人の感想です)ことから、記事数は大幅に減少する予定ですが、お付き合いいただければ幸いです。

 今年のダイヤ改正日は201734()です。昨年は例年より2週間遅い改正でしたが、今年は逆に1週間早い改正になりました。

 

 さて、早速今年の改正内容を簡単に見ていきましょう。今年も昨年同様、京阪神から見ていきましょう。

 

12両編成で運転する新快速の増加

 ある意味で関西を代表する列車ともいえる「新快速」ですが、便利さのあまり区間・時間帯によっては結構な混雑を招く列車になることもあります。20113月のダイヤ改正で、(同年5月の大阪ステーションシティの開業を控えていたこともあって)土・休日の新快速は12両編成に統一されていましたが、平日の昼間には依然8両編成の新快速が残っていました。しかし、今回の改正で平日の新快速も一部の例外を除いて姫路~米原駅間で12両編成に統一されます。平日の昼間は他の時間帯に比べ混雑しないとはいえ、8両の新快速では前後の車両の混雑が目立っていた印象があるので、そのあたりが改善されそうで嬉しいです。ただ、今のところはそこまで車両が増えたわけでもないのでどこから車両を捻出してくるのか気になるところです。神戸線京都線に走っていて混雑の温床になっている6両の快速が増えないことを祈るばかりです。

 なお、先ほど一部例外があるといいましたが、その例外というのは、大阪始発の夕ラッシュ時の新快速と、京都8:20発の米原行き(京都までは敦賀行きと併結して12両で運転)8両で運転されます。

 

嵯峨野線の増発

 嵯峨野線京都口(京都~嵯峨嵐山)で、日中(1016時台)1時間につき1本、普通が増発されます(合計14本、ただし京都発10時台は快速が代わりに消滅、京都発15時台は2本増発で京都発16時台は増発なし)。これにより京都~嵯峨嵐山駅間では普通列車が20分間隔から15分間隔となり、より使いやすくなります。嵯峨野線京都口の混雑は以前から問題となっていたようで、今後の訪日観光客の増加や、京都鉄道博物館近くの新駅開業などを見据えた増発と思われます。ただ、代償として、嵯峨嵐山~亀岡間の運転間隔は現在よりやや不均等になるかもしれません(当該区間の現在の普通列車の間隔は最大24分程度ですが、おそらく最大で30分前後になると思われます)

 

③特急サンダーバードの高槻停車・時刻変更

 昨年のダイヤ改正で一部列車の停車が開始された「はるか」に続き、「サンダーバード」も一部列車が高槻駅に停車します。停車が開始されるのは朝の金沢行きの最初の4本と夜の大阪行きの最後の4本です。

 また、これとともに一部の特急サンダーバードの時刻が変更され、金沢駅北陸新幹線「かがやき」との接続を重視したダイヤとなります。このうち、1本は今回の改正で新設される「かがやき510号」に接続します(後日触れる予定です)京阪神~信州の需要を取り込む狙いでしょう。なお、昨年のダイヤ改正で、金沢行サンダーバードの日中の大阪駅発車時刻は毎時12分が基本でしたが、この変更でまた毎時42分発が基本となるようです。

 

④くろしお19号の和泉砂川駅停車

 和歌山支社の改正内容ですが、阪和線に関することですし、何より和歌山支社は大きな改正内容がこれだけなので今回取り扱います。新大阪16:15発のくろしお19号がそのあとの6本と同様に和泉砂川駅に停車し(和泉砂川17:01)和泉砂川紀州路快速に接続するようになります。

 

今回はここまでです。次回は広島地区などをとりあげる予定です(※変更になることがあります)。

 

執筆:編集長(No.7005)