<特集> 2016年春ダイヤ改正 山陽地方②(特集第一号・その22)
みなさんこんにちは。今回は広島支社管内の改正内容の続きとなります。
<広島支社>
②呉線快速の運転形態の見直し
呉線についても、土休日の運転形態が大幅に見直されます。時間帯ごとにみていきましょう。
A.午前中
午前中に呉方面から広島へ向かう列車において、普通列車2本を快速「安芸路ライナー」に置き換え、広島着9-11時台については、快速毎時2本、普通毎時2本に統一されます。当然、快速通過駅にとっては本数が減るため、単純に考えれば不便になると思われます。
B.夕方
夕方時間帯においては、両方向とも変更がなされます。やはり普通列車からの変更で快速を増発し、運転本数を統一するとのことです。広島発呉方面行きは広島発15-19時台において快速・普通2本ずつに統一、呉発広島行きは呉発16-18時台において快速1本・普通2本に統一となります(普通列車は両方向とも1時間に3本から2本に減ります)
C.その他
B.に関連して、快速「通勤ライナー」のうち土休日夕方以降に設定されているものは快速「安芸路ライナー」におきかえられます(=すなわち土休日の日中時間帯以降の快速は全て「安芸路ライナー」に統一)。
③可部線の土休日午前中の両数増強
可部線の土休日9-11時台の列車には、現在2両のものと4両のものがありますが、4両に統一されます。
④227系の追加投入
このダイヤ改正にあわせて227系が新たに32両投入されます。これにより、平日昼間時間帯の山陽本線(三原~岩国間)・呉線(広島~広間)・可部線(全区間)の列車は227系に統一されます。なお土休日については昼間時間帯においても統一はなされませんが、快速「シティライナー」については全列車が227系で運転されます。
⑤227系の運転区間拡大
追加投入にあわせて運転区間も拡大されます。東側が福山駅まで拡大される(従来は糸崎駅まで)ことは前回お話しましたが、西側も由宇駅までの運転だったものが徳山駅までに拡大されます。
⑥列車のドア数の統一
山陽本線(三原~岩国間)、呉線(全区間)、可部線(全区間)を走行する列車が3ドアのものに統一されます。
これはすなわち、この区間から105系(4ドア)・115系3000番台(2ドア)などが撤退することを表しています。なお呉線を走る観光列車「瀬戸内マリンビュー」は例外です
まもなくこの塗装も見納めとなる105系広島色。2015.12.10@広島駅
かつて広島シティ電車として登場した2ドアの115系3000番台。2013.08.10
⑦広島近郊の土休日ダイヤにおける列車の削減
土休日ダイヤでは、朝・夕方以降の時間帯で本数が削減される区間があります。山陽線西条~広島間では下り6本(うち2本が朝で残りは夕方)、上り3本(全て夕方)、広島~岩国間では夜に下り2本、呉線広~広島間では上下とも4本ずつ(うち1本ずつが朝・残りは夕方以降)、可部線では上下とも3本ずつ(1本ずつが夕方、2本ずつが夜)の削減となります。
⑧岩国~徳山間 列車を1往復削減
岩国13:45発徳山行き、徳山13:07発岩国行きの普通列車の運転が廃止されます。
⑨山陰本線 一部列車区間延長
奈古16:07発の長門市行きと、長門市14:36発の奈古行きは、1駅延長されて木与発着となります。
なお、広島地区では一連の変更に伴って、土休日昼間を中心にダイヤが変更され、平日と土休日で運転本数・時刻・行き先・編成両数が変わる駅も多くなります。
次回は北近畿・山陰地区をとりあげます。
執筆・校正:副編集長(No.7005)
写真:部長(No.6903)
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