<特集> 2016年春ダイヤ改正 近鉄②(特集第一号・その16)
今回は前回とりあげることができなかった大阪線・京都線・名古屋線の一般列車の改正内容をとりあげます。
<大阪線>
⑧平日朝の増発・種別変更
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大和八木5:38発大阪上本町行き急行が増発されます。
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7時台と8時台に大阪上本町に到着する準急と区間準急が増え、合計14本となります。一部が高安駅で4両を増結して10両となるほかは全て6両編成の運転です。なお、準急の多くが区間準急に変更されています。
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朝の大阪上本町行き快速急行3本が急行大阪上本町行きに、大阪上本町6:18 発準急名張行きが6:26発急行五十鈴川行きに変更されます。
⑨平日夜の種別格下げ・増発
大阪上本町20~22時台においては、快速急行が20分おきに運転されていましたが、20時09分発で快速急行の運転が終了し、それ以降は15分おきに急行(全て6両編成)が運転されるダイヤとなります。また準急は区間準急に変更されて15分間隔で運転され、河内国分駅で急行と相互接続します。河内国分には急行・区間準急をあわせ毎時8本(現在は準急のみ毎時3-4本)が、八尾・河内山本・高安には区間準急・普通をあわせ毎時8本(現在は準急と一部の普通をあわせて毎時5-6本程度)が先着するようになります。
これと同時に夜の大阪上本町行きの快速急行8本も急行に変更されます。
急行に置き換えられる形で本数を減らす快速急行。
今回の変更で消滅すると思われる快速急行大和八木行きの表示。@五位堂駅 2016/1/30
⑩五位堂行き最終列車の繰り下げ
大阪上本町23:45発準急五位堂行きを運転し、終電を16分繰り下げます。また、大和八木0:07発普通五位堂行きを運転し、終電を21分繰り下げます。
⑪始発列車の時刻繰上げ
今回の改正では多くの始発列車の時刻が1~3分繰り上げられますが、河内国分5:20発の大阪上本町行きの普通については5:15発の区間準急となり、大阪上本町到着時刻は10分繰り上がります。
<京都線>
⑫新田辺発の始発列車時刻の繰上げ
新田辺発の普通京都行きの発車時刻が繰り上げられ、平日・土休日とも5:00発となります。
<名古屋線>
⑬昼間の四日市発着の急行を準急に変更
日中に1時間に1本運転されている名古屋~四日市間の急行ですが、この列車が準急に変更されます。この準急は名古屋~四日市間で急行に抜かれることはありません。なおこのダイヤ変更以降、急行四日市行きは他に追加がなければ深夜の1本だけとなる見通しです。
四日市駅5番乗り場に停車中の2000系XT08編成(
富田駅に到着する1010系T16編成四日市行き急行。
⑭深夜時間帯の列車の延長運転
名古屋23時10分発の普通冨吉行きが23時11分発桑名行きとなり、名古屋23時20分発の準急冨吉行きから冨吉で接続するようになります。
⑮早朝時間帯の列車見直し
名古屋に6時台に到着する準急のうち2本が普通となるほか、一部の始発列車の時刻が1~2分繰り上がります。
<鈴鹿線>
⑯23時台の列車の変更
最終列車の繰り下げや増発により、利便性が向上します。23時台の伊勢若松発平田町行きの列車とそれに接続する急行について改正前後で比較しましたので、具体的な変更内容はこの表を参照してください。
名古屋発 |
22:06 |
22:34 |
23:04 |
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急行/伊勢中川 |
急行/津新町 |
急行/津新町 |
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伊勢若松着 |
22:51 |
23:18 |
23:51 |
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伊勢若松発 |
23:00 |
23:28 |
23:45 |
23:57 |
平田町着 |
23:11 |
23:39 |
23:56 |
0:08 |
備考 |
維持 |
新設 |
廃止 |
時刻変更 |
※平田町着の時刻は一部推測
近鉄の変更内容については以上です。
執筆:部長補佐(No.7005)
写真:No.7211
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