灘校鉄道研究部公式ブログ

灘中学校・灘高等学校鉄道研究部公式です。ご質問などはコメントにお書きいただくか、nrcofficial@gmail.comまでメールをお願いします。

2.2019夏 四国一周旅行の記録 Vol.3:三日目~あとがき 【2020年灘校鉄道研究部部誌「どんこう」】

5.3日目(担当:No.7507)

 朝。大音量のEDMに起こされます。少し昨夜遅くまで遊び過ぎたでしょうか。藤浪晋太郎が四球を連発し、中日の先発で筆者が個人的に推している山本拓実が好投した次の朝。トランプゲームに物凄い勢いで時間を食われたので、少し眠いです。昨晩コンビニで買った朝食を食べます。パン、海藻サラダ、味噌汁。いやお前どんな組み合わせしとんねん。やはり初めて自分が計画して実行した自分たちだけの旅行、2日間で既にいろいろあって疲弊していたのでしょう。ちょっと買いすぎた感はありますが、食べているうちに目が覚めていきます。そして荷物をまとめてホテルを出ます。伊予西条の駅前に広がる清冽な朝の空気でリフレッシュして、駅構内に入ります。これから乗るモーニングEXPはどれくらい利用されているのでしょうか。気になるし楽しみです。

 

 ホームから少し松山方側のところにはモーニングEXPの3分後発車の普通列車も止まっています。

f:id:nrcofficial:20200503141122j:plain

 そんな中参加者某が寝坊しました。起こしにいけばよかったね。まあいいでしょう。別にモーニングEXP乗れないだけだしその後に大した影響はありません。焦燥感に駆られることもなくのんびり待ちます。余裕を持って計画を組んだことが幸いしましたね。よかったよかった。

 そして後の特急に乗り込み高松に向かいます。

f:id:nrcofficial:20200503141140j:plain

 途中で通った伊予三島駅が立地する四国中央市は冬休みに学校の主催で行なわれたスキー講習会に向かうバスの中で見た映画『書道ガールズ』の舞台です。あまり印象に残ってはいませんけどね()。記憶も曖昧なまま高松に着きます。構内には連絡船うどんといううどん屋があり、ここで朝食を食べるつもりでしたが既に朝食は食べました。計画性が不足していますね。皆さんはバランスのよい生活で日頃から計画性を体内で合成できるようにしておきましょう。

 ということでキハ185系の特急うずしおに乗り込みます。うずしお号は殆どがN-2000系で運転されていて、キハ185うずしおは1日2本(1往復)。ちょっとだけレアですね。キハ185系は僕が結構好きな車両だったりもします。これに乗って一路志度を目指します。

f:id:nrcofficial:20200503141132j:plain

青のキハ185系です。

 だんだん街から離れて町になり、やがて農村になる景色が楽しめるのは鉄道旅ならではですね。そして志度に到着します。No.7506が「シドのテストコース」などと言っていましたが何の話かさっぱりわかりませんでした。

 そして琴電志度まで歩きます。前の年に鉄研旅行で来た時には少し迷いかけましたが今回は難なく発見。改札に向かいます。軍資金のうち小額紙幣を使い切ってて両替が必要でした。高額紙幣の使えないクソ不便な地方鉄道らしい券売機できっぷを買い、琴電に乗車。僕はこれが二回目ですが鉄研旅行では別の班を選択したNo.7502、諸般の事情により参加しなかったNo.7506は初めての志度線ですね。琴電志度駅は地方私鉄の終着駅だから大きいのかというとそんなことは全くなく、というよりそのイメージの対極に位置するようなこじんまりとした駅です。

f:id:nrcofficial:20200503141148j:plain

 車窓は先ほど眺めたものと大きく異なる様子がありませんでしたが琴電普通列車の雰囲気はJRのそれより生活感があり、居心地が良かったです。企業規模が圧倒的に違うわけだしそりゃそうか。しばらくすると瓦町駅に到着。瓦町は志度線の終点、琴平線長尾線の分岐であり重要な駅です。乗り換えのためにホームを移動するとそこにはかわいらしい(?)ゴミ箱がありました。これ素材にしたら煽り性能の高いコラができそうですね。

f:id:nrcofficial:20200503141157j:plain

 ゴミ箱との別れを惜しみつつ、琴平線の電車に乗り込みます。セブンイレブンラッピングですね。僕は普段あまり電車で着席しませんが、このときは本当に疲れていたので座りました。君たち……こんなにボロボロになってるのにこの後金刀比羅宮登るんだぜ……信じられるか……僕には無理だ……。まあ登りますけど。

 途中でレトロ列車的なやつとすれ違いました。たぶん珍しいんでしょう。写真はロクなのがないので割愛させていただきます。代わりと言ってはなんですが別のタイミングですれ違ったので汚れた窓越しに撮った京急塗装復刻車の写真でも置いておきましょう。

f:id:nrcofficial:20200503141205j:plain

京急塗装復刻車

  そして琴平に着きます。荷物を預けたかの記憶が定かではありませんが全員で石段を上ります。前回もNo.7502と一緒に上りましたがそのときは4日ほど遅くまで起きる日々の後で体力不足でした。今回は時間もありますしゆっくり元気にいきましょう。写真を撮りながら歩いていたつもりでしたが生憎僕は写真を撮っていませんでした。うっかりしてましたね。疲れてるな(n回目)。上るのは楽しかったですが今度は下らなければなりません。きつい…。なんとか下ります。ここからは多度津経由で高松に向かいます。多度津までは普通列車。前もJRの琴平から乗った列車は旅の終わりでした。これまでの旅路に懐かしさすら覚えます。そして多度津で乗り換え。快速サンポートは元121系の7200系ですね。この旅3回目の高松方面。3回見てもあまり記憶に残りませんでした。

 高松で連絡船うどんに寄って遅い昼食です。弾力とコシに元気をもらい、旅はいよいよラストスパート。マリンライナーに乗り海を眺め、ついに大陸本州に上陸です。どんどん現実に吸い寄せられていきます。つらいですね。

 岡山でおでんしゃの見物をして、黄色いオンボロ電車に乗って姫路を目指します。もう記憶が殆どありません。とばします。

 姫路に着きます。夕焼けの残光が美しいですね。締め代わりに吉野家で牛丼を食べます。このときも僕らはきっと、いつもと変わらないたわいない話をしていたのでしょう。そして新快速に乗り込みます。慣れ親しんだ区間に帰ってきたからか、これまでの疲れが一気に溢れ出ます。もう足元もおぼつかない。よろめきながら神戸駅に到着。あとはフラフラと家に帰りましたとさ、めでたしめでたし。

今日の感想

 寝坊についてとても反省しています。宿泊したからこそのモーニングEXPなのに申し訳ないです。しかし、琴電の乗車や琴平山の登山は思い出になったと思います。(No.7506)

 多少のトラブルはあったものの、鉄研旅行の際には参拝できなかった金刀比羅宮に参拝することができ、良かったです。また、沿線の風景なども、素晴らしかったと思います。(No.7502)

 

あとがき

 無事に帰ることができて本当に良かったです。いろいろありましたが全体としては上手くまとまった旅行になったのではないでしょうか。この旅は僕にとっては忘れられない思い出になることでしょう。何せ初めての冒険。参加してくれたNo.7502、No.7506には本当に感謝です。(No.7507)

 

 色々メンバーに迷惑を掛けてしまい申し訳なく思いますが、この旅はとても楽しかったです。あまり縁がなかった四国に触れられたいい機会だったと思います。No.7507、No.7502に感謝するとともに、3日間お疲れ様でした。(No.7506)

 

 国鉄時代からの車両や最新鋭の車両など、様々な時代の車両たちが走る四国を旅して、様々な知見を得ることができました。今回は行きませんでしたが、多度津にある「多度津工場」には、現存する数少ない黎明期の客車のうちの一台、二等車のロ400形が保存されています。ぜひ、皆さんも四国に足をはこんでみてはいかがでしょうか。(No.7502)

 

 お読みくださり本当にありがとうございました。そして皆さんも四国、見てみませんか。