灘校鉄道研究部公式ブログ

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1.夏期取材旅行の記録 Vol.13:五日目前半[由利高原鉄道班] 【2020年灘校鉄道研究部部誌「どんこう」】

日目 30日 前半

由利高原鉄道

 私は男鹿線班に行かなかったので、ホテルの他の人達が出ていった後に朝食を近くのコンビニに買いに行きました。(前日駅弁を買う予定でしたが、在庫が少なかったため断念) そしたら急に雨が降りズボンがびしょびしょになってしまいました。

 

 ホテルに戻った後、買った朝食と、前日に駅で買っていた、「いぶりがっこ ちーず」というのを食べました。

 秋田駅から普通列車に乗ります。ほかの人たちは座っていたのですが、私は進行方向から見て両方向の景色を見たいと思い、座席が空き始めるくらいまで立っていました。羽越本線には普通列車ですらほとんど通過する駅が3駅ありまして、調べてみたところ全て国鉄がJR化した際信号場から格上げされた駅のようです。

 羽後本荘駅は私たちが行ったときは改築工事中で仮駅舎が建っており、そのせいか主要駅なのに小さいなと感じました。さらに、少々時間があり外に出た後、由利高原鉄道に乗り換えです。先述した工事の影響で、2両編成だったのですがそのうち1両がはみ出て停車していました。

 列車は「おもちゃ列車」と「エボルタ電池鉄道ラッピング列車」の2両で、往路はおもちゃ列車の方に乗りました。

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 往路のみ、「まごころ列車」といって秋田おばこ(20歳前後の若い女性という意味)の姿をしたアテンダントが乗車する列車でした。途中、カモシカが沿線の峠に出る、だったり、様々なイベント列車を走らせている、ということを聞きました。地元の人が鉄道を使わなくなっているらしいので、観光で使ってくれる人がいるのはよいことだと思います。

車内では、沿線に咲いている桜の木の花びらが入った水を振舞っていただきました。またおもちゃ列車とだけあって、子連れの家族も乗車していました。

 またこの路線では途中の列車交換が出来る前郷(まえごう)駅でタブレット(金属製の円盤)とスタフ(通票)を交換するという、日本でも数少ない方式を採用しているようです。

 終点の矢島駅には多くの本が置かれた本棚があったり、萌えキャラが何人もいたりしました。また、お土産屋があったのですが、そこにいたおばさんが面白く、プリンともろこしというお菓子を買ったのですが、〇百円のことを〇百万円と言っていて、話し上手だなと感じました。

 復路はエボルタ列車の方に乗りましたが、車内にテーブルがあるのに驚きました。カラオケも付いているらしく、先述したイベント列車に使うらしいです。

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 今まで述べたことで、由利高原鉄道は観光需要に力が入っていると感じました。

 ただ列車に乗って、羽後本荘‐矢島を往復するだけでも面白く、鉄道自体を楽しむものにする工夫がなされているなと感じました。

 羽後本荘駅まで折り返し、羽越本線に戻ります。景色は、右に海、左に森と、沿岸の路線によくある(?)ような感じです。

 特急が停まる、中規模程度の駅にはどこにも土地の特徴が述べられている看板があったのですが、町に来た観光客がこれを見て「来たな~」、と感じるものなのかな、なんてことがふと頭に思い浮かびました。(東北に限ったことではないのですが)

 そうこうしている間に酒田駅に到着しました。駅の留置線にはきらきらうえつと、私がこれから乗るものとは別の特急いなほ号が停まっていました。

 私はこの後弥彦班に入っているので酒田駅ではあまり時間がありませんでした。

 日本庭園を見学した人もいましたし、「日本海美食旅」なんてのもあったので、少し観光する時間が欲しかったのですが…… ということで、駅併設のお土産屋を見に行くことにしました。だだちゃ豆という山形県庄内地方の特産品の大豆を使ったお土産やソフトクリームがありました。(しかし時間に追われて買うことはできず)

 ということで、弥彦班に続きます。

【文責 高校2年 No.7404】