能勢電鉄5146×4R,5148×4Rが阪神車両メンテナンスから出場
阪急電鉄より譲渡され、1500系を置き換える予定の”オールドルーキー”こと能勢電鉄5100系。昨年夏のC#5136以下8連の阪神本線入線で話題になりましたが、今年も引き続き改造の為に8/23にC#5146以下8連が阪神車両メンテナンスに入場しておりました。11月には改造工事が大凡終了し、はんしんまつり(阪神尼崎車庫・工場抽選公開)で展示されるなど、車庫内の見えやすい場所に留置されていました。そして今日深夜の終電(0:48尼崎着)後、阪神車両メンテナンスから出場し、神戸高速線新開地駅を経由して阪急西宮車庫へ回送されました。
出庫準備をするC#5146以下4連。時刻は0時を過ぎたころ。尼崎車庫にて
阪急時代
新製投入は1974年、5100系の4次車として宝塚線に投入され、新製時よりパンタグラフ二基搭載。1986年に5146,5149に表示幕取り付け改造が行われ、天井にロータリーファンを設置。2004年には大規模更新工事が行われ、扉の交換・車内デコラの交換やLED案内表示器の取り付けなどが行われました。この編成は過去の5100系10両運用などの際にあった編成組成替えでも組み替えられることがありませんでした。5147,5148は今回の譲渡で初めて営業運転で先頭に立つようになるものと思われます。
写真は2013年9月24日。梅田駅にて
阪神車両メンテナンスへ
8/22に平井車庫から西宮車庫へ、8/23に西宮車庫から新開地を経由し、尼崎工場へ自力回送しました。
8/23の入場時の回送。鳴尾駅西踏切にて。
編成は5146-5690-5677-5147=5148-5692-5679-5149の8連。入場回送時は8両編成で回送されますが、竣工後の出場回送では4両編成2本に分割された上で回送されます。
改造内容はワンマン機器の設置・表示幕のLED化・5147,5148の前面表示幕取り付け・連結器交換等です。
11/3に行われたはんしんまつりの阪神尼崎車庫公開では、検査中の阪神8211Fと共に並べて展示されていました。
その後、回送へ向けた準備・車庫内での移動が行われ、11月下旬からは車庫西端に留置されるようになります。
11/23尼崎車庫東端にて。赤胴車・阪急マルーン・シリーズ21・近鉄マルーン・YellowMagicTrain・ジェットカー(アレグロブルー)・青胴車と、この日は色とりどり三社7色の編成が並んだ。
出場回送
その後も車庫東端では様々な並びを見ることができ、およそ一ヶ月が経った今日、深夜1時ごろに尼崎工場を出発したC#5146以下4連は新開地を経由して西宮車庫へ。C#5148以下4連も5分続行で自力回送しました。
先に出たC#5146以下4連。阪神本線はC#5147を先頭に走りました。武庫川にて
武庫川線で余生を送る同年代の7861形の上を通過していきました。武庫川にて
今回出場した編成は、能勢電鉄へ回送された後、1500系4連2本を置き換える予定です。
執筆・写真:部長(No.6903)
参考文献:レイルロード 阪急5100 ー車両アルバム.21ー