灘校鉄道研究部公式ブログ

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<特集> 2016年春ダイヤ改正① アーバンネットワーク(特集第一号・その1)

 みなさんこんにちは。普段は起稿班の研究文記事等の校正を担当している副編集長です。今回の連載では、私を含め4人の部員が、2016年3月26日(土)に行われるJRグループ(及び関係する私鉄・第三セクター鉄道)のダイヤ改正について、各地域ごとにそれぞれの部員の視点でポイントをまとめてお伝えしていきます。
 今回のダイヤ改正は、北海道新幹線の開業日にあわせる形で、例年よりやや遅い2016年3月26日(土)、すなわち春休み中の改正となります。また、ダイヤ改正日が遅いため、例年は時刻表の3月号で行われる新ダイヤの完全な発表が今年は4月号で行われるとのことです。ダイヤ改正にあわせて時刻表を買うという方はこの点にご注意ください。

 それではさっそく、各地域ごとに変更点を見ていきましょう。はじめは、灘校のある京阪神地域など、俗に「アーバンネットワーク」と呼ばれる関西圏の路線についてみていきますが、今日はその中でも灘校の最寄路線である「JR神戸線」(東海道山陽本線のうち大阪~姫路間)とそれに直通する路線の内容にしぼって書いていきます。
 
 ダイヤの変更に触れる前に、ダイヤ改正と同時にこの地域で行われる2つの変更について書いておきます。1つ目は、ICOCA利用エリアの拡大で、姫新線の姫路~播磨新宮間、播但線の姫路~寺前間、加古川線加古川西脇市間の各駅でも3月26日(土)の始発よりICOCAが利用できるようになります。ICOCAは既に発行枚数が累計1100万枚を超えていますが、今回の利用エリア拡大や2017年度末までに予定されている金沢支社管内の駅への導入、私鉄との提携の拡大によってさらに発行枚数・利用者が増えることは間違いないでしょう。
 2つ目は、姫路駅への乗り換え改札機の設置です。播但線姫新線ホーム(1~4番線)と山陽本線(JR神戸線)ホーム(5~8番線)の間におかれ、これらを相互に乗り換えする客に対して姫路駅までの運賃についてそれを満たすきっぷ・残額があるかの確認を行い、不足している場合は精算・チャージなどの対応を求められるということです。なおこの扱いは、既に加古川駅に設置されている乗り換え改札機においても同じとなります。
 
 それではここから、いよいよダイヤの変更点を見ていくことにします。
摩耶駅東姫路駅開業
 JR神戸線では、このダイヤ改正と同時に、2つの新駅が開業します。摩耶駅六甲道駅灘駅間にある東灘信号場付近に島式ホーム1面2線で新設されます。平日の停車本数は上り(大阪方面行き)が152本(現行の灘駅の停車本数と同じ)、下り(三ノ宮方面行き)が151本(現行の灘駅の停車本数より1本少ない)となっています。
 また、東姫路駅御着駅~姫路駅間に相対式ホーム2面2線で新設されます。平日の停車本数は上り(三ノ宮方面行き)が63本(現在の御着駅の停車本数より1本減)、下り(姫路方面行き)が65本(現在の御着駅の停車本数と同じ)となっています。
※今回のダイヤ改正でご利用状況にあわせて一部列車の運転を取りやめる列車があるのは「JR神戸線山陽線学研都市線大阪環状線JRゆめ咲線大和路線」とされているので、減便される列車は大阪以西で完結する列車と思われます。

②新快速の播州赤穂乗り入れの縮小
 播州赤穂駅には、これまで大阪・京都方面からの新快速が、ラッシュ時は毎時2本程度、日中は毎時1本乗り入れていましたが、このうち日中の乗り入れがほぼ全て廃止され、日中時間帯の新快速は姫路折り返しに統一されます。なお姫路駅では、区間短縮となった新快速とその代替で新設される普通列車が上下線とも同一ホームでの乗り換えできるとのことです。
 赤穂民報の報道によると、姫路発着に変更される新快速は平日が上下計12本、土休日が上下計11本で、播州赤穂直通列車の本数は平日・土休日とも上下計20本になるということです。赤穂民報の報道から具体的に姫路発着となるであろう列車を抜き出してみました(予想が正しいとは限りません)。これ以外の列車は直通を継続すると思われます。

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次回も引き続きJR神戸線とそれに直通する路線の変更点についてとりあげる予定です。

 

執筆:副編集長(No.7005)

校正:部長(No.6903)