灘校鉄道研究部公式ブログ

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<特集>2017年春ダイヤ改正 中国地方編(特集第三号・その2)

    前年と同様、今年もダイヤ改正の内容をとりあげるコーナーの一部を担当させて頂きます。よろしくお願いします。

    さて、2017年春ダイヤ改正に関するプレスリリースが、昨年12月16日にJR各社で発表されましたね。早速ですが、中国・四国地区のダイヤの変更点を広島地区→岡山地区→山陰地区の順で見ていきましょう。

 

I 広島地区

  1. 可部線延伸開業

    かねてから工事が続いていた可部線廃止区間の復活延伸工事が完了し、あき亀山駅および河戸帆待川駅が開業します。本数は平日・土休日ともに下り(あき亀山行)50本・上り(広島方面行)49本と、現在の可部行とほぼ同じ本数が設定されます。広島駅までの最速の所要時間は、あき亀山駅が38分、河戸帆待川駅が36分です。

 

  1. 寺家駅開業

    山陽本線・西条~八本松駅間に寺家駅が開業します。昨年設定された快速シティライナーは通過し、普通のみ上下約70本ずつが停車します。広島駅までの最速の所要時間は34分です。

 

  1. 芸備線関連

    芸備線では、広島~三次間に土休日ダイヤが導入され、平日・土休日ともに増発・減便し、輸送力の調整が行われます。変更点は以下の通りです。

 

・土休日朝~昼に下りみよしライナー増発

    朝の狩留家発の普通と昼の三次発の普通を快速みよしライナーに変更することで、下り(広島行)みよしライナーを2本増発します。また、現在朝8時台に設定されている1本に関しても2両から3両に増強されます。

 

・土休日夕方~夜に上りみよしライナー増発

    現在16時台から20時台まで2時間に1本の設定となっている上りみよしライナーを、三次行普通を格上げすることで16時台から19時台まで1時間に1本の設定とします(1本増)。また、減便となる普通を補うため、この時間帯に設定されている狩留家行普通は三次行に延長となります。

    なお、20:00発のみよしライナーは20:05発の三次行普通に格下げされ、20:20発の三次行普通は下深川行に変更となります。

 

・三次での接続改善

    現在、備後庄原10時発の普通三次行は三次で快速に接続せず、広島行普通に42分で接続していますが、これを普通の時刻を繰り上げ、また三次発の快速の時刻を繰り下げることによって接続列車を普通から快速に変更し、1時間広島への到着時間を早くします。

 

・その他増発

    土休日11時台に下深川→広島間で1本を増発し、1時間に3本の運転とします。

    また、平日の朝の狩留家→広島の普通・夜の広島→狩留家の普通が三次始発・終着に延長されます。

 

・減便/区間短縮

   以下の区間を走る列車が減便となります。

・平日

   狩留家→広島 1本(夜)

・土休日

   広島-下深川 2往復+上り1本(下りは朝・昼・夜、上りは夕方・夜)

   狩留家→広島 1本(夕方)

   三次-備後庄原 1往復(夕方から夜にかけての1運用)

また、以下の列車の運行区間が短縮されます。

・平日

 狩留家-三次 1往復→狩留家-志和口(昼)

・土休日

 広島-狩留家 1往復+下り1本→広島-下深川(朝の1往復と夜の下り)

 広島→三次 1本→広島→下深川(夜)

 

 

  1. 呉線関連

・平日夕ラッシュのパターンダイヤ化

    現在広島発16時台以降は通勤ライナーが運行している等の影響で発車時間がバラバラになっていますが、これを19時台までほぼ統一します。またこれに伴い、現在夕方以降に設定されている通勤ライナーが全て安芸路ライナーに変更され、停車駅が増加します。15時台以降、基本的には

0分・30 分 快速安芸路ライナー 安浦・竹原・三原方面行

10分・40分 普通 広行

20分・50分 普通 坂行(17:20~19:20まで)

の設定になります。

 

・朝ラッシュ、広駅で系統分離

    現在平日・土休日ともに下り朝ラッシュは安浦・竹原方面から広島まで直通となっていますが、これを広駅で分離し、同一ホームでの乗り換えとします。上りも同様です。

 

    また、平日夜の安浦-広の1往復が運転とりやめになる他、土休日夜の広島-呉の1往復が広島-坂に区間短縮します。

 

  1. 岩徳線の運行時刻変更

    朝の通勤・通学時間帯に1往復が増発され、岩国・徳山を9時台に発車している1往復の運転がとりやめになります。

    また、現在休日運休となっている早朝の周防高森→岩国の列車が土休日運休に変更されます。

 

  1. 美祢線最終列車繰り下げ

    美祢線の最終長門市行の時刻が20分繰り下がります。これにより、美祢線各駅から広島方面への滞在時間が30分程度増加します。

 

II 岡山地区

     夕方の岡山-瀬戸の1往復が岡山-和気に延長されます。

     現在臨時列車として平日のみの運転となっている岡山-倉敷の朝の1往復を毎日運転の定期列車に変更します。

     吉備線(桃太郎線)において朝に岡山-備中高松の1往復が増発されます。また、昼間の岡山-備中高松の区間運転がとりやめられ、岡山-総社で運行される列車の間隔が調整されます。

     糸崎-福山の夕方の1往復が運転をとりやめます。

 

III 山陰地区

    新幹線の時刻が変更されるのに伴い、岡山駅での新幹線さくらと特急やくもの接続が改善されます。

    また、境線の始発が繰り上がり、米子駅鳥取行の特急スーパーまつかぜ2号に乗り換えできるようになります。

    さらに、宍道発の昼の木次線の時刻が繰り下がることで、現在は約2時間待ちとなっている、やくも9号から木次線への乗り継ぎが3分で行えるようになります。

 

今回はここまでです。次回の特集内容は未定です。

執筆:No.6902

校正:副編集長(No.7203)

 

第三号特集記事のこれまでの記事はこちらです↓

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