<特集> 2016年春ダイヤ改正 東海①(特集第一号・その27)
長らく続けてまいりましたこの特集記事も、いよいよ次回が最終回となります。今回と次回、すなわち最後に取り上げるのは、東海エリアです。早速改正内容を見ていきましょう。
JR東海の改正内容に入る前に、愛知環状鉄道の変更内容を列挙しておきます。
【愛知環状鉄道】
これらの変更でどう変わるかというと、ほぼ全時間帯で毎時4本の運転が確保されるということのようです。利用者にとって便利な変更といえそうですね。
それでは、JR東海の改正内容に入っていきましょう。
【東海道新幹線】
今回のダイヤ改正でも最高速度285km/hへの引き上げ列車の増加と所要時間短縮がポイントとなっているようです。たかが3分、されど3分です。
今回対象となるのは次の列車です。
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早朝ののぞみ201号(東京6:43発)、のぞみ204号(新大阪6:13発→6:16発)、夜ののぞみ263号(東京21:10発)について、いずれも東京~名古屋間で1分、名古屋~新大阪間で2分、計3分短縮。
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早朝と深夜のこだま下り3本、上り2本について1~4分短縮。
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11~15時台の東京23分発の臨時のぞみ。但し最繁忙期に20分発の臨時のぞみを設定する場合は285km/h運転を行わない。285km/h運転時の東京~新大阪間の所要時間は日中として最短の2時間30分となる。
また、新大阪20:13発東京22:50着ののぞみ422号(臨時)を新規設定し、東京着22時台ののぞみは最大10本になります。これにより、1時間あたり最大10本ののぞみを設定できる時間帯は下りで東京発7~20時台、上りは東京着9~22時台に拡大されました。
この他、以前から告知されていますが、東海道新幹線の車内改札のうち、指定席・グリーン席については、学割など特別な割引がかかっている切符の場合や、券面と異なる席に座っている場合を除いて、車内改札が省略されます。なお自由席については車内改札が継続されます。
【東海エリアの在来線】
①「ひだ」運転時間の変更
富山での北陸新幹線との接続の改善がJR東海のプレスリリースで紹介されています。東海道新幹線経由をたっぷり持ち上げてくるのがJR東海らしさという風に個人的には思います。内容に関しては第24回の北陸①で紹介しましたのでここでは省略させていただきます。
②東海道新幹線からの接続を改善(静岡地区)
東京22:10発こだま705号の所要時間を短縮したのにあわせて、三島で1本前の普通(三島23:05発)に接続するようになります。この列車は沼津で御殿場線の御殿場行き最終列車、富士で身延線の西富士宮行き最終列車に接続する列車です。この列車に乗るためには現在は東京21:43発のこだま703号に乗る必要があったため、滞在時間が30分近く拡大することになります。
今回はここまでです。次回は快速・普通列車の内容を中心に、残りの東海エリアの改正内容をとりあげます。
執筆:部長補佐(No.7005)
写真:部長(No.6903)
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