灘校鉄道研究部公式ブログ

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運賃と輸送形態から鉄道を読み解く(起稿班研究第二号・その6)

今回は、前回のべた特急料金の詳細とその体系について書かせていただきます。

 

(3.特急料金の続き)

①-1東武鉄道(伊勢崎線日光線系統)

主に東京近郊(浅草・北千住・春日部)と赤城(りょうもう)・鬼怒川温泉(きぬ)・日光(けごん)・宇都宮(しもつけ)の各方面への列車とスカイツリー観光を主眼とした臨時列車(スカイツリートレイン)を運行しています。またJR東日本との直通特急(南栗橋で接続)も運行しています。特急列車は全席指定席で、乗車の際は一部列車を除き乗車券の他に特急券が必要です。料金表は次の通りです。

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①-2 東武鉄道(東上線系統)

   池袋からふじみ野・川越・森林公園・小川町方面へ帰宅時に必ず座れる「通勤ライナー」の役割を果たす列車で、平日夕方に10本(木曜・金曜は11本)、土休日の夕方に6本運転されています。池袋~ふじみ野の間は座席定員制で、この区間に乗車する際は乗車券の他に着席整理券(一律310円)が必要です(ふじみ野以降は不要)。

② 西武鉄道

   西武鉄道の特急には池袋線を走る列車(ちちぶ・むさし)と新宿線を走る列車(小江戸)があります。池袋線系統の特急は池袋~西武秩父のものが「ちちぶ」、池袋~飯能のものが「むさし」と分けられております。またイベント時には池袋~西武球場前を走る特急も運転されます。特急列車は全席指定席で、乗車の際は乗車券のほかに特急券が必要です。料金表は次の通りです。

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③ 小田急電鉄

   主に新宿をはじめとする沿線各都市から江の島(えのしま)・小田原(さがみ)・箱根(はこね・スーパーはこね)・御殿場(あさぎり=JRと直通)への観光輸送を担うと共に、通勤時間帯は東京都心と町田・唐木田・藤沢・本厚木、さらには小田原を結ぶ通勤輸送(ホームウェイ各種)も担っています。特急列車は全席指定席で、乗車の際には乗車券のほかに特急券が必要です。

④ 京浜急行電鉄

   京浜急行電鉄泉岳寺・品川と横浜以遠の主要都市を結ぶ通勤ライナーである上り「モーニング・ウイング」号を朝ラッシュ時に2本、下り「ウイング」号を夕ラッシュ時に11本運転しています。この列車は一般の列車にも使われる2100系を使用して運転され、京急川崎駅横浜駅といった主要駅を通過することで中長距離の通勤・通学需要に特化していることが特徴です。また、上り列車は品川駅まで下車できません。上り列車と下り列車の品川~上大岡の間は座席定員制で、この区間に乗車する際は乗車券の他に着席整理券(一律300円)が必要です(下りの上大岡以降の乗車には不要)。

⑤ 京成電鉄

   東京(上野・日暮里)と成田空港を成田スカイアクセス線経由で最速36分で結ぶ「スカイライナー」代表的ですが、朝夕の通勤・通学時間帯にはスカイライナーの車両を用いて運転される通勤ライナーの「モーニングライナー」「イブニングライナー」があります。なお、東京と船橋・成田を結ぶ「シティライナー」はこの12月5日をもって多客期に運転される臨時便のみになりました。「スカイライナー」「シティライナー」「モーニングライナー」「イブニングライナー」は全席指定席で乗車の際には各ライナー券が必要です。

   スカイライナー券は全区間1230円、シティライナー券は京成船橋駅をまたぐものが950円でそうでないものは510円、モーニングライナー券・イブニングライナー券は全区間410円(こどもは半額で10円以下切り上げ)です。

 

続きは次回に記載します。

 

執筆:No.7210

校正:副編集長(No.7005)・部長(No.6903)

 

これまでの起稿班研究第二号記事はこちら↓

 

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