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灘校鉄道研究部公式ブログ

灘中学校・灘高等学校鉄道研究部公式です。ご質問などはコメントにお書きいただくか、nrcofficial@gmail.comまでメールをお願いします。

北海道新幹線開業後の各種企画乗車券の取り扱いが発表

JR No.7005執筆の記事 ダイヤ 北海道新幹線 北海道

  2016年3月26日に北海道新幹線が開業しますが、これに伴い、青函トンネルを通る在来線定期列車がなくなります。これにより、従来の特例では青春18きっぷ北海道&東日本パスを使って青函トンネルを渡ることが出来なくなるため、開業後の特例がどうなるかが注目されていました。そして今日、その特例の内容が発表されましたので、ここでもご紹介します。 

 現在の青春18きっぷには、「蟹田-木古内相互間」で「特急列車の普通車自由席」を利用する場合に限り青春18きっぷで特急「スーパー白鳥」「白鳥」に乗車できていました。北海道新幹線開業後は、青春18きっぷ単体では特例を利用できませんが、青春18きっぷ利用者を対象に「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」なるものが発売されます。
 これは、「青春18きっぷ」携行者を対象者に販売し、北海道新幹線奥津軽いまべつ~木古内間と道南いさりび鉄道の木古内五稜郭間をそれぞれ片道1回利用できるきっぷです。発売価格は2300円で、この区間を単純に使うと少なく見積もっても北海道新幹線の運賃が1450円と特定特急券(満席時のみ発売)の料金1490円と道南いさりび鉄道の運賃960円を合計して3900円以上かかるので、それに比べればかなり優遇された価格となります。
 なお、奥津軽いまべつ駅との接続駅は津軽線津軽二股駅となります。
 ここで、現在出ている情報をもとに、実際にこの特例が使える接続パターンを考えてみることにします。北海道新幹線以外はおおむね現在のダイヤどおりとしています。そもそも津軽線津軽二股駅を発着する列車が5往復しかありませんので、これにあわせて前後の列車を探してみました。
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f:id:nrcofficial:20160106052957j:image 見ての通り、常識的な乗り換え時間で使える組み合わせはきわめて限られています。津軽線の時刻修正等で接続する可能性もあるので0分接続のものも一応のせていますが、非現実的でしょう。下りの青森620発函館1112頃着のものと、青森1524発函館2124着のものぐらいがまだ実用に耐えるといったところでしょうか。0分接続が時間変更で接続するようになれば函館1323発青森1653着がとても使いやすくなりますが、期待しないほうがいいでしょう。
 そもそもこの区間の青春18きっぷの特例は実用性にかけるものでしたが、さらに厳しいものとなります。素直にフェリーを使うか次に述べる北海道&東日本パス等を活用して北海道新幹線に乗るほうがいいでしょう。
 ちなみに、この特例の追加による青春18きっぷの価格の変更はありません。販売期間も例年通りです。
 こちらは青春18きっぷの特例に加えて「青森~函館間の相互利用に限り自由席特急券の購入で特急列車に乗車可能」「急行列車には急行券の購入で乗車可能」という特例があります。後者はもっぱら「はまなす」に使われていた特例ですが、「はまなす」の廃止後も継続されます。
 前者の特例は、北海道新幹線の開業後、「新青森新函館北斗間の相互利用に限り特定特急券の購入で北海道新幹線の普通車の空いている座席に乗車可能」という特例にかわります。新青森新函館北斗間の特定特急券の価格は3930円ですので、18きっぷのオプション券に1600円ほどの追加で青森~函館間を早く移動できるのですから、比較的優遇されているといえます。なお、この特例の追加に伴い北海道新幹線開業以降は若干値上げされ、10850円(子供は5140円)となります。また、発売期間は基本的に例年通りですが、開業前に利用できない期間が設定されますので注意が必要です。
 またプレスリリースによると、現在は北海道&東日本パスで利用できる富士急行線について、利用できるという記述がありません。おそらくは利用エリアから外れたものと思われます。
3.その他
• 北海道フリーパスでは、北海道新幹線には乗車できません。個人的にはこの点については非常に残念に思っています。
• 三連休乗車券は、函館周辺(森駅・大沼公園駅など)がフリーエリアに加わり、「三連休東日本・北海道パス」として販売されます。
• 週末パスは2016年度も継続として設定されます。
• 外国人向けの新たな切符「JR East-South Hokkaido Rail Pass」が設定されます。
• その他の企画乗車券類にも変更があるものが多いです。インターネット予約限定のきっぷや乗車券往復割引きっぷやそれとセットになる特急券往復割引きっぷなどが発売されます。
北海道新幹線開業と同時に、北海道内の在来線では繁忙期・閑散期の設定がなくなります。また快速「エアポート」等に設置されている「uシート」の指定席料金が310円から520円に変更されます。これにより、北海道内の在来線においては、SLを除いた全ての列車で座席指定にかかる料金が通年520円となることになります。
 
 以上、本日発表されたプレスリリースをもとに今後の青函トンネル関係の特例についてお伝えしました。新幹線の開業により、鉄道で北海道を訪れる人が増えるといいですね。
 
執筆:副編集長(No.7005)
校正:部長(No.6903)