南海線をダイヤ改正してみる(起稿班研究第一号・その4)
来春ダイヤ改正に関する特集記事が続いておりましたが、今日明日は起稿班研究記事・「南海線をダイヤ改正してみる」となります。
今回は夕ラッシュのダイヤの改正案を作りたいと思います。
(↑南海1000系。 2015年9月22日、二色浜駅にて)
☆南海線の下り夕ラッシュ
南海線は他の私鉄と比べて利用客が少ないですが、大阪と和歌山の都市規模のバランスの影響もあって、朝ラッシュは上り、夕ラッシュは下りの電車に乗客が偏っています。さらに、優等種別に乗客が偏るため、他の関西の路線と同じくらい混雑しています。ただし、環状線から直通する快速に偏りすぎている阪和線ほどの偏りはありません。
今回触れる夕方の下り電車においては難波17時台発から徐々に混み始め、18時台では優等種別(指定席除く)で天下茶屋→堺で130~150%の乗車率(8両編成の場合は110~120%の車両もあります)となります。堺で結構降りたと思いきや、それと同じくらい乗ってきますので、泉大津まで120~140%ある状態が続きます。一方の普通は100%に行くか行かないかぐらいです。また、特急の指定席も混雑を避ける空港利用者や泉佐野以南を中心とした乗客が利用していますので、結構埋まっています。
☆現行ダイヤ
南海線のラッシュ時のダイヤはパターン化されていませんが、難波18時台発のみ載せています。
- 18時台前半
- 18時台後半
パターンダイヤでないうえ、待避線の都合上難波18:19発急行とたった4分差で区急が発車したり、18:21発の次の普通が18:37発だったりとやや不均衡になっています。また、17時台発の優等種別は16時台発の普通が少ないため接続が少なく、普通に乗り換えても次の急行停車駅で待避して待たされることもあります。
本数をまとめると
特急
・ラピートβ 2本/h
・サザン 2本/h
特急以外
難波17時台発
・急行 2本
・空港急行 2本
・区急 2本
・普通 7本
難波18時台発
・急行 4本
・空港急行 2本
・区急 1本
・普通 6本
難波19時台発
・急行 2本
・空港急行 3本
・区急 1本
・普通 6本
(↑在りし日の7000系新塗装。 2015年5月18日、岸和田駅にて)
普通・区急・空急の行先をまとめると
泉佐野18時台発
・関西空港行 5本
・和歌山市行 3本
・みさき公園行 1本
・樽井行 1本
・羽倉崎行 1本
泉佐野19時台発
・関西空港行 3本
・和歌山市行 3本
・みさき公園行 1本
・樽井行 1本
・羽倉崎行 1本
となっています。
関空行が削減されて区急が設定されていますが、全列車和歌山市まで行くと多すぎますので、みさき公園行・樽井行・羽倉崎行(羽倉崎行は車庫があるため)が設定されています。
☆ダイヤ改正案の本数
ダイヤ改正案はパターンダイヤ化し、本数は1時間あたり
ラピートβ 2本
サザン 2本
急行 4本
空港急行 2本
区急 2本
普通 8本(過剰な気がしますが、不均衡にならないようにするため)
でいいと思います。
(↑今となっては伝説と化した赤ラピート。スターウォーズ号のほうは執筆日時の都合上もうしばらくお待ちください… 2014年5月5日、難波駅にて)
ダイヤ改正案の詳細については、次回説明します。
起稿班研究第一号の過去記事はこちら ↓
執筆:No.7212
校正:副編集長(No.7005)・部長(No.6903)