灘校鉄道研究部公式ブログ

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路線別ダイヤ研究 ~京阪本線~(起稿班研究第四号・その3)

  1. 京阪本線とは

京阪本線淀屋橋~三条を結ぶ49.3kmの路線で、並行するJR京都線阪急京都線とは異なり淀川の南側を通る。また天満橋寝屋川信号所間は複々線となっており普通と一部の区間急行は全線外側線、大半の区間急行は守口市以西では内側線、守口市以東は外側線、その他の列車は全線外側線を走る。天満橋から分岐している中之島線、三条~出町柳鴨東線とも一体的に運行されている。また待避可能な駅は天満橋寝屋川信号所(緩急接続ができる駅は京橋、守口市萱島)、香里園、枚方市、樟葉、八幡市(上り)、淀、丹波橋、深草、三条で、これらの駅で多彩な緩急接続を行っている。

 

停車駅

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京阪電車公式サイト 電車・駅のご案内(https://www.keihan.co.jp/traffic/station/ )より

 

  1. ダイヤパターンについて

ここで日中のダイヤパターンを見てみよう。京阪本線の上り(京都方面)の日中ダイヤ は1時間で18本。特急が毎時6本走っており、10分毎の特急の間に淀屋橋発の準急・出町柳行きと急行・樟葉行きが交互に毎時3本ずつ、また中之島発の普通・出町柳行きと普通・萱島行きが交互に毎時3本ずつ入り20分サイクルのダイヤを作っている。

平日上りの夕ラッシュ時は1時間あたり27本である。10分毎の特急の間に中之島発の快速急行・樟葉行きと急行・淀行きが交互に1時間あたり3本ずつ、淀屋橋発の準急・出町柳行きと準急・樟葉行きが1時間あたり3本ずつ、中之島発の区間急行・萱島行きが1時間あたり3本、淀屋橋発の普通・出町柳行きと中之島発の普通・萱島行きが1時間あたり3本ずつ入り20分サイクルのダイヤを作っている。

平日の下り(大阪方面)の朝ラッシュ時はパターンダイヤではないが京橋を8時台に発車する列車の本数だけ見てみよう。

・特急 5本(全列車出町柳発・淀屋橋行)

・通勤快急 4本(出町柳発1本/三条発3本・全列車中之島行)

快速急行 1本(出町柳発・中之島行)

・通勤準急 9本(出町柳/枚方市/樟葉発各3本・中之島行2本/淀屋橋7本)

・準急 4本(出町柳発1本/樟葉発2本/枚方市発1本・淀屋橋行3本/中之島行1本)

・区間急行 5本(全列車萱島発・淀屋橋行4本/中之島行1本)

・普通 8本(出町柳発1本/萱島発7本・淀屋橋行7本/普通1本)

と1時間あたり36本である。

 

  1. 緩急接続について

前述したように京阪本線では待避可能駅で多彩な緩急接続を行っている。ここでは駅ごとに紹介する。

・京橋…特急と中之島発着の普通と接続させることで特急停車駅から中之島線各駅への所要時間を短縮させている。

守口市…ほぼ終日に渡って普通と急行または準急が接続する。

萱島…日中の準急が当駅始発の普通と接続する。

・香里園…日中は急行と普通が緩急接続する。朝ラッシュ時の下りはダイヤが過密に なるため交互着発させることもある。

枚方市…日中は特急と普通・準急が緩急接続する。

・樟葉…日中以外で普通と快速急行と接続する列車がある。

丹波橋…ほぼ終日に渡って優等列車(特急・快速急行など)と準急・普通が接続する。

・三条…ほぼ終日に渡って優等列車(特急・快速急行など)と準急・普通が接続する。

 

なお、京阪本線には他に特別ダイヤがあり春や秋、正月に実施される。春と秋の特別ダイヤでは快速特急「洛楽」などの臨時列車が運転され、京都への観光客の輸送を担っている。また正月ダイヤの日中は特急、急行、普通が12分間隔で運転される。これらについては機会があれば詳しく見ていきたい。

 

執筆:No.7102

校正:副編集長(No.7005)