灘校鉄道研究部公式ブログ

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No.7409執筆の記事

JR西日本2018年春ダイヤ改正について

JR西日本は、2018年3月17日(土)に実施されるJR西日本2018年度ダイヤ改正内容をリリースしました。当記事ではJR西のプレスリリースに沿って京阪神地区の改正の詳細について説明します。 東海道本線(草津~大阪間) 土休日10、11時台の下り新快速電車は、毎…

地方鉄道経営再建の処方箋<最終回>(起稿班研究第七号・その7)

鉄道会社の重要な副業として、「路線バスの運行」を忘れてはなりません。鉄道路線というのは都市部あるいはJRや大手私鉄との乗り換え駅への輸送に使われるという性質上、通勤や通学に使われるわけでもありますから、便利さは速達性に比例するといえます。し…

地方鉄道経営再建の処方箋<第6回>(起稿班研究第七号・その6)

前回までは、旅客収入を増やすことや経費をおさえるなど、本業たる鉄道業部門の収支を好転させる方向で経営再建を論じてきました。ですが鉄道会社は往々にしてレールフェスティバル(以下RFと呼びます)でのグッズ販売等非鉄道業部門のサービス業にも手を出…

地方鉄道経営再建の処方箋<第5回>(起稿班研究第七号・その5)

前回で、JRとの乗り入れによる旅客数増加は多くの地方鉄道にとって望みが薄いことがわかりました。そこで今回は、観光列車運行による旅客数増加という観点からの経営再建について述べたいと思います。観光列車はヒットさえすれば多少利便性が悪くても観光客…

地方鉄道経営再建の処方箋<第4回>(起稿班研究第七号・その4)

前回はJRとの乗り入れによる経営再建の可能性について少しだけ述べましたが、今回は成功例を挙げて詳しく説明したいと思います。 智頭急行という第三セクター鉄道があります。ここはまさにJR乗り入れの成功例というべきで、全国の第三セクターは赤字だらけだ…

地方鉄道経営再建の処方箋<第3回>(起稿班研究第七号・その3)

前回記事までで一通り基本的な方策の効果について見てきましたが、問題点はやはり「車との競合」です。これは抜本的な経営改革を望むならば、「車にできないサービスを提供する」ことが重要であるということを示しています。とはいえ、実現は難しいもので、G…

地方鉄道経営再建の処方箋<第2回>(起稿班研究第七号・その2)

前編では、値上げによる経営再建の可能性について述べましたが、今回はサービスの質の低下による経営再建の可能性について述べたいと思います。 この方法は、収益を高めるというよりは、経費を削るという観点のもとに基づいています。例を挙げるとすれば、減…

地方鉄道経営再建の処方箋<第1回>(起稿班研究第七号・その1)

1.まえがき 地方の人口減少が叫ばれる当世ですが、鉄道業はそのあおりを十分に受けている業種の最たるものです。利用者が少なければ、収益はおのずと減少し、赤字に転落する。これは鉄道業のみならずすべてのサービス業にいえることです。だが、経営者にとっ…

JR西日本発足30周年切符について

JR西日本は8月28日公式ホームページ上で、会社発足30周年を記念し、2017年9月1日から「JR西日本30周年記念乗り放題きっぷ」を発売すると発表しました。このきっぷはJR西日本の新幹線を含むJR西日本全線と智頭急行線をはじめとする第三セクター路線4線の一部…