2017年第24週活動報告(てっけん。第28回)
こんにちは。活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では週ごとに各班の班長に提出してもらっている「活動報告書」に基づいて、各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今回お伝えするのは第24週(6月5日~11日)の活動報告です。執筆の間が空いてしまい、申し訳ありません。
【部全体に関して】
5月に文化祭が無事終了し、役職が交代して新体制となりました。
また、夏休みに実施する鉄研旅行のプランを募集し、締め切りました。次回のミーティングでプランを決定する予定です。
【模型班】
模型のレイアウトの建物などの電飾で使うチップLEDのはんだ付けの講義を実施しました。
【工学班】
活動はありません。
【軌道班】
活動はありません。来週から活動を開始していきます。
【起稿班】
班員から原稿が到着していますが、しばらくは起稿班研究第六号を連載します。
執筆:起稿班班長(No.7212)
企画きっぷを考える<第3回>(起稿班研究第六号・その3)
~スーパーホリデーパス(井原鉄道)~
井原鉄道は、岡山県南部に位置する総社駅と広島県南東部に位置する神辺を結ぶ私鉄です。国鉄が吉備線の延長と位置付けて計画した路線を井原鉄道が引き継いで開業させたため、路線が高規格であることが特徴です。
(↑スーパーホリデーパス。有人駅と列車内で購入できる。)
今回は、この井原鉄道のフリーきっぷである「スーパーホリデーパス」(以下ホリデーパス)を題材に、井原鉄道への観光客の誘致に企画きっぷを活用するという観点から考えていきます。
スーパーホリデーパスは、大人1000円、子供500円で井原線全線(総社・神辺間)が乗り放題となる切符です。総社・神辺間の片道運賃が1000円強なので、無難な運賃設定といえます。さらに、沿線の食堂・お土産屋などの割引特典が付いています。沿線の活性化につながる取り組みです。典型的な「地方鉄道のフリーきっぷ」といったところでしょうか。また、「ホリデーパス」の名前の通り、土日・休日と各種長期休暇のみ使用できます。
井原鉄道は、沿線人口が比較的少ないほか、福山、倉敷といった市街地を通らないことなどから、売り上げが伸び悩んでいます。また、現在も、沿線人口は減少が続いています。そのような中、観光客を沿線外から取り込むことが増収へとつながると思われます。
しかし、沿線には有名な観光地が少なく、集客力は高いとはいえません。そこで、井原鉄道では「ななつ星」や岡山電気軌道の「MOMO」などをデザインしたことなどで知られる水戸岡鋭治氏がデザインした「夢やすらぎ号」を運転するなど、観光客の誘致に取り組んでいます。ホリデーパスもその一部で、さらなる売り上げの増加が望まれます。
井原鉄道に乗客が流入しない理由は、沿線の観光施設の乏しさのほかに、そのアクセスの悪さにあると思われます。前述のとおり、井原鉄道のターミナルは総社・神辺といった郊外の駅であり、周辺も住宅が中心です。沿線外から乗客を流入させるとすれば、人口が多いうえ、商業施設、観光施設の多い岡山・倉敷・福山といった都市からとなりますが、これらから井原線沿線に向かおうと思うと乗り継ぎが必要となります。(例外として1日に数往復、福山直通列車が設定されています。)
井原線列車の倉敷直通運転への要望も沿線で上がってはいますが、実現へのハードルは高いでしょう。こういった短所を埋められる施策が必要となってきます。
そこで、ホリデーパスを活用してもよいかもしれません。
やはり、有名観光施設のない井原鉄道は、知名度を上げていく必要があります。
便利なホリデーパスを宣伝することで井原鉄道を訪れる動機となりえます。
さらに、ホリデーパスの付加価値として、「岡山・総社間の運賃が割り引かれる」といったものを設定すると、さらに安価で訪問できるという印象が強まるでしょう。
ここまで、観光客の誘致について、企画きっぷの活用という面から考えてきました。井原鉄道の場合、岡山から総社へ、福山から神辺へという移動が必要なのがネックのひとつです。そのため、JRとの連携が求められます。さきほど「ホリデーパスの付加価値として『岡山・総社間の運賃が割り引かれる』」ということをあげましたが、それ以外にもすでにJR西日本の岡山県の路線が乗り放題となる「吉備の国くまなくおでかけパス」では井原鉄道全線がフリー範囲に含まれています。こういった連携が広がっていくことが望まれます。
次回は、外国人観光客向けのきっぷについて考察していきます。
執筆:No.7405
校正:No.7212(起稿班班長)
↓起稿班研究第六号の過去記事はこちらです
企画きっぷを考える<第2回>(起稿班研究第六号・その2)
~関西1デイパス(JR西日本)他~
今回は、関西に限定した乗り放題切符である関西1デイパスとそれに対抗する私鉄各社の観光向けフリーきっぷを見ていきます。
関西1デイパスは、大阪近郊区間の普通列車(特急料金の必要がない列車)が乗り降り自由となるほか、関西周遊に有効ないくつかの特典が付いた切符です。春夏秋冬の4期に発売期間が分かれていて、特典はその時々によって異なります。2016年から2017年にかけての冬の場合は、大阪水上バス「アクアライナー」、江若交通バスが乗り降り自由になるほか、レンタル駅リン君(JR西日本が行う自転車レンタルサービス)の利用、さらに奈良・高野山・琵琶湖のいずれかの観光に使用可能なチケット(具体的には、近鉄・南海・京阪やバスに乗車可能)となっています。また、料金はおとな3600円、こども1800円となっています。これだけたくさんの特典が付き、3600円というのは、かなりお得感があります。特典についてですが、基本的には南海グループ・京阪グループ・近鉄グループのいずれかのチケット+大阪水上バス・近江鉄道・江若交通バスなどという設定になっています。
こういった特典などからわかるように、ターゲットとなる客層はファミリーや友人同士などで、日帰りの観光を目的としています。ただ「乗り放題」というだけでなく、付加価値が多い切符で、旅行には便利でしょう。また、行きたいところに合わせてコースを選べるというのも利用しやすい一因です。
さて、ここでJRと対比することの多い競合私鉄についてみていきます。関西の私鉄各社はこれまで、JRを除く関西のほぼすべての私鉄路線で利用できる磁気カード、「スルッとKANSAI」を販売していました。
(↑スルッとKANSAI)
そして、それに派生した、3日5200円、2日4000円でスルッとKANSAIの乗車可能範囲内が乗り降り自由となるきっぷ「スルッとKANSAI2day・3dayチケット」を販売していました。
これは近畿2府4県を除く地域で販売されており、関西外からの旅行客にとって大変便利なものでした。しかし、時代が進み、ICカードの普及が進んだため、磁気カードであったスルッとKANSAIは発売中止、それに伴い スルッとKANSAI2day・3dayチケットも発売中止となってしまいました。
それに伴い、いくつかの鉄道会社は新しいフリーきっぷを発売するなどしていますが、乗車可能範囲が圧倒的に狭く、不便になった感は否めません。
しかし、私鉄各社が目的地別に様々なフリーきっぷを発売していて、乗車可能範囲こそ狭くても、乗客それぞれのニーズにあった乗車券が存在します。例えば阪急電車では、阪急阪神1dayパスや京都レールきっぷ、奈良・斑鳩1dayチケット、海遊館の入場券とセットになったOSAKA海遊きっぷなど、他社と協力しつつ多くの乗車券を発売しています。山陽電車においては、利用可能区間によって6種類もの「1dayチケット」を発売しています。
このように、JR、私鉄ともに利用者のニーズに合った特典や利用区間など、様々な工夫を凝らしています。
次回は、井原鉄道のスーパーホリデーパスを考察していきます。
執筆:No.7405
校正:No.7212(起稿班班長)
↓起稿班研究第六号の過去記事はこちらです
企画きっぷを考える<第1回>(起稿班研究第六号・その1)
切符には日常的に使う定期券や入場券のほかにも乗り放題きっぷや運賃が割り引かれるお得な切符など、無数の企画切符があります。今回は、この企画切符についていくつかの例を挙げながら、8回にわたって様々な視点で考察します。
前半4回は様々なタイプのフリー切符をみていきます。
~青春18きっぷ(JR各社)~
(↑青春18きっぷ)
青春18きっぷ(以下18きっぷ)は、JR全線の普通列車(特急料金の必要がない列車)、BRT、JRが運営する宮島フェリーが乗り放題となるきっぷです。11850円で5日分がセットになっていて、この5日分は5人で1日使ったり、1人で5日使ったりすることができます。利用するときには最初の入場時に、写真のように日付がいれられ、その後は駅員に見せるだけで入退場が可能です。1日あたり2370円という価格から、鉄道ファンを中心に重宝されています。
使用可能期間が定められており、春期(3月1日~4月10日)・夏期(7月20日~9月10日)・冬季(12月10日~1月10日)の3期となっています。それぞれ、長期休暇シーズンにあたり、通勤・通学利用が減少し、輸送力が余剰となるためそこに乗客を誘導する狙いがあると思われます。この考え方は時差回数券・昼間特割きっぷなどに共通しています。
さて、この切符について特筆すべきことは新幹線の並行在来線の処遇でしょう。
北海道新幹線開業に際しては、在来線で北海道と本州を行き来できなくなったため、18きっぷをもっていれば北海道新幹線に2300円で乗車でき、かつ道南いさりび鉄道木古内・五稜郭間に片道乗車できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が発売されています。それに対し、北陸新幹線開業後、第三セクター化された旧北陸本線では基本的には18きっぷの利用が不可能となっています。(例外として、七尾線、城端線など、JR線のみでは他線区まで移動できない路線に乗車する際は、第三セクター線の指定された線区に乗車できます。)これにより、18きっぷで北陸を縦断することが不可能となっています。今後新しい新幹線路線が開業していくにつれ、18きっぷで乗車できなくなる並行在来線は増加すると思われます。
JRとしては、新幹線に乗客を誘導する、などの観点から18きっぷで第三セクター区間に乗車可能にするメリットはほとんどありません。しかし、第3セクター線、とりわけ北陸各社のような沿線人口の比較的少ない線区にとっては、少しでも乗客が増加することが必要です。18きっぷの年間販売枚数は約70万枚程度といわれており、第三セクター線にもある程度の旅行客の流入が見込めます。
そこで、18きっぷ利用者向けに通常よりも運賃を割り引いて第三セクター区間に乗車できるきっぷを販売する、ということが考えられます。このようなきっぷを発売すると、これは、沿線にとっても町の活性化につながり、悪いことではないでしょう。
さらに、並行在来線に限らなくとも18きっぷの活用は可能でしょう。実際に、三陸鉄道では、18きっぷ利用者向けのフリーきっぷ、智頭急行では18きっぷシーズンのみに販売されるフリーきっぷが発売されています。地方のローカル鉄道においては、少なからずいる18きっぷ利用者に向けたサービス・戦略というのも、有効かもしれません。
次回は、18きっぷとは客層の異なる、関西1デイパスを考察していきます。
執筆:No.7405
校正:No.7005(編集長(当時))
2017年第14~16週活動報告(てっけん。第27回)
こんにちは。更新日時点で文化祭まで1週間になりました。
活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。今回お伝えするのは第14~16週(3月27日~4月16日)の活動報告です。
【部全体に関して】
中学1年生(75回生)8人、中学2年生(74回生)1人、高校1年生(72回生)1人、計10人の新入部員が入部しました。4月15日には、今年度最初のミーティングも行いました。
【電気班】
ヤードの配線作業をしました。
【模型班】
一畳レイアウトの小学校や踏切、プラットホーム、道路などを作っています。
【工学班】
活動なし
【軌道班】
大レイアウトのバラスト撒きや、高架線の敷設をしました。高架線の一部区間には築堤を使っています。
【起稿班】
当初起稿班研究記事としてブログ上で掲載する予定だった記事を、部誌に転用しました。これにより予定が変更となり、次の記事の掲載は文化祭明け以降になる予定です。
執筆:参謀(No.7211)
校正:編集長(No.7005)
2017年第13・14週活動報告(てっけん。第26回)
こんにちは。今週も活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今回お伝えするのは第13・14週(3月20日~4月2日)の活動報告です。
【部全体に関して】
特になし
【電気班】
制御盤の動作試験を行いました。
【模型班】
一畳レイアウトの線路を敷き始めました。
【工学班】
活動なし。
【軌道班】
大レイアウトに新しい線路を敷設しています。
【起稿班】
厳密には班の活動ではありませんが、部誌の原稿の提出を受けた週です。
部長補佐・副編集長を中心に現在校正・構成の作業中ですが、これがまだ完了していない関係で起稿班研究記事の掲載は再開しておりません。
執筆:参謀(No.7211)
加筆・校正:編集長(No.7005)
写真:No.7207
2017年第10~12週活動報告(てっけん。第25回)
こんにちは。活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では週ごとに各班の班長に提出してもらっている「活動報告書」に基づいて、各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今回お伝えするのは第10~12週(2月27日~3月19日)の活動報告です。執筆の間があいてしまい、申し訳ございません。
【部全体に関して】
第12週は、多くの部員が部誌の執筆の仕上げにかかりました。
【電気班】
活動なし
【模型班】
一畳レイアウトの道路を作り始めました。
【工学班】
活動なし。
【軌道班】
大レイアウトに新しい線路を敷設しています。
【起稿班】
部誌の原稿の調整が済み次第、起稿班研究記事の新連載を開始する予定です(調整の結果によっては別の記事になることがあります)
執筆:参謀(No.7211)
加筆・校正:編集長(No.7005)