2016年部活動総括(てっけん。第16回)
こんにちは。活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では鉄道研究部の活動の様子について簡単にお伝えします。通常は1週間ごとに活動内容をお伝えしているのですが、今回は2016年もまもなく終わりということで、2016年の各班の活動を振り返ります。
【電気班】
1月から4月は2016年5月の第70回文化祭に向けての準備が中心でした。今年は昨年製作の制御盤(前線のパワーパックとポイントコントローラーを一つにまとめたもの)を修繕しつつ、今年から新たに脱線通報装置(脱線時にボタンを押すことで運転者に脱線を伝える装置)を導入し、クオリティの向上を図りましたが、結果としてうまく機能したのは前者のみでした。また、5月以降は新入りの中学1年生の班員を対象にした日本橋での研修や講義・テストを実施するのと並行し、班員の中にはデジタル回路の研究を行った班員もいました。
【模型班】
2016年の文化祭では大レイアウトを走行する車両の整備に加え、車両紹介パネルを制作しました。
全国高校生鉄道模型コンテストモジュール部門に関西の下町をモデルにしたモジュールを、HO車両部門に87系気動車トワイライトエクスプレス瑞風を出展しました。モジュール部門では優秀賞、HO車両部門では加藤裕治賞を受賞しました。
2017年の文化祭に向け、一畳レイアウトの制作を始めました。一畳レイアウトは初の取り組みで、これを通して「山や樹木の作り方」について新工法を開発していく予定です。
【工学班】
2016年文化祭では、5インチゲージ模型の試作品を制作・展示しました。
文化祭以降は班員に対して、5インチゲージ模型を作るにあたって必要になる鉄道工学の基礎的知識を講義しました。これからも継続して講義を実施していく予定です。
【軌道班】
2016年文化祭では、大レイアウトに新たに約1000両の車輛を展示する路線を追加しました。
来年の文化祭のヤードに向け電気的ギャップを設け、車両が走っていない線路をできる限り減らす予定です。また、新たに製品化された物を使用するなどして、ヤードの完成度の向上に努めます。
【起稿班】
2016年の前半は班員の研究活動が特に活発で、複数の起稿班研究記事・車両紹介記事を掲載しました。後半は「てっけん。」をほぼ毎週掲載するようになったり、特集記事が挟まった都合もあり、起稿班研究記事の掲載は見合わせておりますが、掲載は特集第三号記事終了後をめどに再開する予定です。
なお、各班長には2017年の活動計画についても簡単に書いてもらっていますので、別記事でご紹介します。
2016年は本記事を含めまして、103本の記事を掲載いたしました。お読みくださった皆様、ありがとうございました。2017年も灘校鉄道研究部、ならびに当ブログをよろしくお願いいたします。
それでは、よいお年を!
執筆:電気班班長(No.7210)、模型班班長(No.7211)、工学班班長(No.7101)、軌道班班長(No.7201)
執筆・校正:編集長(No.7005)
2016年第53週活動報告(てっけん。第15回)
こんにちは。活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では週ごとに各班の班長に提出してもらっている「活動報告書」に基づいて、各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今回お伝えするのは第53週(12月26日~12月31日)の活動報告です。
【部全体に関して】
特になし
【電気班】
活動なし
【模型班】
一畳レイアウトの線路を敷設し始めました。
【工学班】
【軌道班】
活動なし
【起稿班】
表立った活動はありません。
※今回より、「てっけん。」の回数表記を算用数字に変更し、記事名の形式も他の記事とあわせる形で変更させていただきました。過去の記事についても順次さかのぼって変更いたします。
執筆:参謀(No.7211)
写真提供:No.6903
校正:編集長(No.7005)
2016年第52週活動報告(てっけん。第14回)
こんにちは。活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では週ごとに各班の班長に提出してもらっている「活動報告書」に基づいて、各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今日お伝えするのは第52週(12月19日~12月25日)の活動報告です。なお、灘校は12月21日から冬休みに入っています(1月9日まで)。
【部全体に関して】
12月19日にミーティングを行いました。今後の活動方針に関して部長から話がありました。
【電気班】
活動なし
【模型班】
引き続き、一畳レイアウトの地形を作っています。
全国高校生鉄道模型コンテスト2016モジュール部門出展作品「下町」の建物や信号、街灯などの明かりに使用するLEDの配線を改良しました。
【工学班】
活動なし
【軌道班】
大レイアウトのヤードへの線路の敷設ならびに一部のボードの旧線路を撤去しています。
【起稿班】
年末年始は特集第三号記事を中心に更新予定ですが、昨年のようなハイペースな更新ではなく、通常時と同様、他の記事とあわせて週1~2回程度の更新を予定しております。
執筆:参謀(No.7211)、軌道班班長(No.7201)
校正,加筆:編集長(No.7005)
<特集> 南海線ダイヤ改正(特集第三号・番外編その1)
JRでは毎年3月にダイヤ改正が行われますが、南海本線・空港線では2017(平成29)年1月28日(土)にダイヤ改正が行われます(高野線のダイヤ改正はありません)。前回(2014年10月)の改正が大規模だったので今回はさほど大きな改正にはならないと思いますが、当記事では今回の改正の主な内容について、プレスリリースに沿った形で取り上げようと思います。
※以下、プレスリリースから一部文章を引用しています
①空港急行の8連運用の増加
現在空港急行は6両編成での運用が中心となっていますが、関西空港駅の利用者が急増しており列車・時間帯によっては大変混雑しています。このため、8両編成での運転本数が倍増されます。新型車両8300系の2次車には混雑緩和およびスーツケース等の荷物を置くためのスペースが設置されていますが、2次車は比較的空いている関西空港方に連結されているので今のところあまり効果が発揮されていないといえそうです…。
②早朝時間帯の利便性が向上します
・5時台の下り空港急行を増発
現在5時台の下り空急は平日難波5時15分・28分発、土休日難波5時10分・30分発と2本設定されていますが、さらに1本増発されます。
・土休日のラピートを増発
現在土休日のラピートの始発は下りは難波6:30発、上りは関西空港7:31発ですが、下り難波6:00発・上り関西空港7:06発がそれぞれ増発され、ラピートの始発が早くなります。また、αかβか明記されていませんが、βだと思われます。
③深夜時間帯の利便性が向上します
・23時台の上り空港急行を増発
現在23時台(どこの駅基準か分かりませんが、関西空港基準だと思います)の上り空急は平日関西空港23時5分・29分発、土休日関西空港23時12分・29分発の2本ですが、さらに2本増発されます。
・関西空港発の最終列車の発車時刻15分繰り下げ
現在関西空港発の最終列車は平日・土休日共に関西空港23:40発の普通ですが、上記の空急増発に伴い関西空港23:55発の空急が増発されるため、関空発の最終列車の発車時刻が15分繰り下げられます。
・ラピートを増発
現在平日のラピートの終発は下りは難波21:30発、上りは関西空港22:35発ですが、下り難波22:00発・上り関西空港23:00発がそれぞれ増発され、ラピートの終発が遅くなります。また、土休日のラピートの終発も現在下りは難波21:35発、上りは関西空港22:31発ですが、下り難波22:00発・上り関西空港22:55発が増発されます。こちらは平日・土休日共に下りはβ・上りはαだと思われます。
南海の変更内容は以上です。今回の改正は関空中心となっていますね…。新ダイヤが発表されたら、詳細記事を書く予定です。
執筆:No.7212
校正:部長(No.7005)
2016年第49~51週活動報告(てっけん。第13回)
こんにちは。活動紹介記事「てっけん。」をお届けします。この「てっけん。」では週ごとに各班の班長に提出してもらっている「活動報告書」に基づいて、各班の活動の様子について簡単にお伝えします。今日お伝えするのは第49・50・51週(11月28日~12月18日)の活動報告です。2学期の期末考査があったので、執筆の間が空いてしまいました。申し訳ありません。
【部全体に関して】
特になし
【電気班】
活動なし
【模型班】
一畳レイアウトの地形を作っています。地形づくりに時間がかかっているので、少し急がないといけません。
12月18日にホビーセンターKATO東京店で開催されたベストオブレイルコンテストに参加しました。12月17日大阪0時34分発の寝台特急サンライズエクスプレスに乗って東京へ向かいました。鉄道模型コンテスト2016モジュール部門優秀賞作品「下町」を出展し、作品についての簡単なプレゼンテーションも行いました。
モジュール部門最優秀賞の広島城北さん、モジュール部門優秀賞の共立女子さんと当部、一畳レイアウト部門最優秀賞の白梅学園さん、HO車両部門最優秀賞の芝浦工大さんの計5校が参加していました。各学校の部員の皆さんと模型に関することやそれ以外のことも色々なお話ができ、非常に有意義な機会でした。
18日には芝浦工大高校の鉄道研究部の部員の皆様と夕食をご一緒させていただきました。もんじゃ焼きを食べながらHO車両談議に花を咲かせましたが、とても楽しかったです。僕たちはもんじゃ焼きを食べたのは今回が初めてで、お好み焼きに比べて柔らかい所に驚きました。
その後、またサンライズエクスプレスに姫路まで乗車し、学校まで戻ってきました。
【工学班】
12分の1スケールの阪神201形の車体の修復作業の続きをしました。
工学班は冬休みからペースアップして活動していく予定です。
【軌道班】
大レイアウトのヤードに線路を敷設しています。文化祭の準備が全然進んでいないので、急ピッチで進めていかなければなりません。
【起稿班】
第三号特集記事を開始しました。今後随時更新予定です。
期末考査も終わりましたので、今後班員からの記事が集まる見込みです。
執筆:参謀(No.7211)
写真提供:芝浦工業大学高校鉄道研究部HO車両制作責任者の方
校正:編集長(No.7005)
「京阪ホーム酒場」レポ
京阪電鉄中之島線:中之島駅にて、12/14(水)~12/17(土)という日程で開催されていた「京阪ホーム酒場」。その様子を視察してきましたので、寄稿しようと思います。
そもそもこの企画、今年の6月に開催された同名の企画が約7000名の動員を記録し、大変好評であったため、2度目の開催が決まったというもの。前回の同企画に関するプレスリリースを見てみると、
”中之島エリアの活性化や魅力発信を目的として、平成28年6月22日(水)~25日(土)まで、中之島駅に停車した電車とホームを会場に、レトロ感あふれる立ち飲みスタンド等の飲食店を並べた「中之島駅ホーム酒場」を開催します。”
”通常は営業運転に使用している2200系車両や中之島駅3番線ホームを、「ノスタルジー」をテーマに、立ち飲み・テーブル席・ちゃぶ台・囲炉裏席・野点席など変化に富んだ空間に変身させ、お好みの空間で飲食を楽しんでいただけます。”
とあります。この企画の協力会社の一つであるサントリー株式会社や京都伏見に店を構える中畝酒店など、計9業者が参加しました。元々、中之島駅3番ホームは主に臨時列車などが使用する予備ホームという扱いで、今回はそれが有効活用された形となっています。地方私鉄では、お酒を提供するイベント列車が運行されている事例が多々あるものの、「大手私鉄である京阪電鉄が、オフィス街のど真ん中に位置する中之島駅で、ホームを丸々使用して酒場を開く」という同企画は、他社と一線を画すとても面白い取り組みと言えるでしょう。
そして今回のホーム酒場なのですが、業者数こそ8社と減少したものの、協賛会社に大手酒メーカーのアサヒビールが加わったことが特筆されます。出店店舗も約半数が入れ替わっており、業者数の減少に関してはそこまで深い意味は無いようです。また使用車種は前回の2200系から5000系(5556F)に変更されています。プレスの中で‘今回は、座席昇降で有名な5000系車両が中之島駅3番線でお出迎え。’という表現がされているので、もはや車両までも集客の種にしようという電鉄側のオタク精神溢れた(?)策略が伺えます。
(これより先は、筆者が12/16に現地で視察したことを基にしたレポートとなります。)
まず使用する5000系車両ですが、17:00開場となる平日(12/14~12/16)は、14時台に寝屋川車庫を出庫し中之島駅へと送り込まれました。14:00開場だった12/17に関しては未調査です。
(↑14:40頃 森小路駅にて)
中之島駅に到着すると早速目に付く貼り紙が。
階段を上がりコンコースに出ると、今度は立て看板が鎮座。
説明の通り、改札外に特設ゲートを設け、直接3番ホームには入れないようになっていました(前回も同様)。
会場へと通じる特設ゲート近辺は、このようにバルーンの装飾がなされていました。
ゲート横の看板。入場料は前回、今回とも1000円です。下には「場内禁煙」「騒ぎ過ぎないように」「未成年のみでの入場の禁止」などの注意書きも。筆者はもちろん未成年ですので、内部に入っての調査は出来ませんでした。
ゲート近辺には京阪グッズの直売コーナーが。酒を呑んでいい気分のオジサマに気前よく買ってもらおう、ということでしょうか…?
肝心の車両はこのように留置されていました。ホーム酒場の副標、前回は回送時から装着していたのですが、今回は中之島駅到着後に装着という形になったようです。
17:00の開場後、すぐに賑わい始めました。売り子の方々も大忙しです。ちなみに、1,2番ホームでも5000系を撮影する人(筆者もその中の1人)で賑わっており、あらゆる意味でこのホーム酒場に対する関心の高さが伺えました。
2度目の開催となった「京阪ホーム酒場」。ユニークなこの試みは、多人数の集客という形で実を結んでいるように感じられました。京阪電鉄はこの取り組みの他にも、数多くの楽しいイベントを実施しています。是非参加してみてはいかがでしょうか。
・https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2016-05-24_nakanoshimaeki-home-sakaba.pdf
・https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2016-11-24_nakanoshimaeki-home-sakaba.pdf
執筆:No.7203
校正:編集長(No.7005)
<特集> 2017年春ダイヤ改正 京阪神(特集第三号・その1)
みなさまお久しぶりです。今年度は編集長という立場になりましたが、今年もダイヤ改正に関する記事を不定期で執筆していくことになりました。改正規模が昨年ほどでもない(注:あくまで個人の感想です)ことから、記事数は大幅に減少する予定ですが、お付き合いいただければ幸いです。
今年のダイヤ改正日は2017年3月4日(土)です。昨年は例年より2週間遅い改正でしたが、今年は逆に1週間早い改正になりました。
さて、早速今年の改正内容を簡単に見ていきましょう。今年も昨年同様、京阪神から見ていきましょう。
①12両編成で運転する新快速の増加
ある意味で関西を代表する列車ともいえる「新快速」ですが、便利さのあまり区間・時間帯によっては結構な混雑を招く列車になることもあります。2011年3月のダイヤ改正で、(同年5月の大阪ステーションシティの開業を控えていたこともあって)土・休日の新快速は12両編成に統一されていましたが、平日の昼間には依然8両編成の新快速が残っていました。しかし、今回の改正で平日の新快速も一部の例外を除いて姫路~米原駅間で12両編成に統一されます。平日の昼間は他の時間帯に比べ混雑しないとはいえ、8両の新快速では前後の車両の混雑が目立っていた印象があるので、そのあたりが改善されそうで嬉しいです。ただ、今のところはそこまで車両が増えたわけでもないのでどこから車両を捻出してくるのか気になるところです。神戸線・京都線に走っていて混雑の温床になっている6両の快速が増えないことを祈るばかりです。
なお、先ほど一部例外があるといいましたが、その例外というのは、大阪始発の夕ラッシュ時の新快速と、京都8:20発の米原行き(京都までは敦賀行きと併結して12両で運転)は8両で運転されます。
②嵯峨野線の増発
嵯峨野線京都口(京都~嵯峨嵐山間)で、日中(10~16時台)に1時間につき1本、普通が増発されます(合計14本、ただし京都発10時台は快速が代わりに消滅、京都発15時台は2本増発で京都発16時台は増発なし)。これにより京都~嵯峨嵐山駅間では普通列車が20分間隔から15分間隔となり、より使いやすくなります。嵯峨野線京都口の混雑は以前から問題となっていたようで、今後の訪日観光客の増加や、京都鉄道博物館近くの新駅開業などを見据えた増発と思われます。ただ、代償として、嵯峨嵐山~亀岡間の運転間隔は現在よりやや不均等になるかもしれません(当該区間の現在の普通列車の間隔は最大24分程度ですが、おそらく最大で30分前後になると思われます)。
③特急サンダーバードの高槻停車・時刻変更
昨年のダイヤ改正で一部列車の停車が開始された「はるか」に続き、「サンダーバード」も一部列車が高槻駅に停車します。停車が開始されるのは朝の金沢行きの最初の4本と夜の大阪行きの最後の4本です。
また、これとともに一部の特急サンダーバードの時刻が変更され、金沢駅で北陸新幹線「かがやき」との接続を重視したダイヤとなります。このうち、1本は今回の改正で新設される「かがやき510号」に接続します(後日触れる予定です)。京阪神~信州の需要を取り込む狙いでしょう。なお、昨年のダイヤ改正で、金沢行サンダーバードの日中の大阪駅発車時刻は毎時12分が基本でしたが、この変更でまた毎時42分発が基本となるようです。
④くろしお19号の和泉砂川駅停車
和歌山支社の改正内容ですが、阪和線に関することですし、何より和歌山支社は大きな改正内容がこれだけなので今回取り扱います。新大阪16:15発のくろしお19号がそのあとの6本と同様に和泉砂川駅に停車し(和泉砂川17:01発)、和泉砂川で紀州路快速に接続するようになります。
今回はここまでです。次回は広島地区などをとりあげる予定です(※変更になることがあります)。
執筆:編集長(No.7005)